メキシコ国旗の意味と由来

メキシコ国旗は蛇を咥えたワシが印象的な国旗です。

実は蛇を咥えたワシには大事な意味があったんですよ。

そしてイタリア国旗との関連性は…？

そしてアメリカ国旗のライバルたる由縁とは…？

目次

メキシコ国旗の意味

メキシコ国旗の由来

メキシコ国旗とイタリア国旗の違い

メキシコについて

メキシコ語の凄さについて

基礎情報

まとめ

メキシコ国旗の意味

三色旗＋真ん中に蛇を加えたワシの紋章のメキシコ国旗。

恰好良いですよね。

まずは縦三色から説明していきます。

緑：独立と希望

白：カトリックへの信仰と宗教的純粋さ

赤：民族の統一を意味している

次に中央の紋章についてです。

中央の紋章の構成要素は実はかなり多いのでまず構成要素から挙げて行きます。

１：蛇を咥えたワシ

２：鷲の足元の土台（？）はテノチティトラン（現メキシコシティ…首都）

３：葉っぱ

４：葉っぱをつなぐ枝

の４つです。

４番目？

…。

気にしてはいけない。良いね？

それでは解説していきます。

えっ？4番目？

…。

だから気にしてはいけないと…いい加減にしないと僕のケツを月まで吹き飛ばすよ？

良いの？

良くないですよね？

そりゃ僕だって何処に枝あんだよとか思いますよ？思いますけども！！

では上から行きますよ。

１：蛇を咥えたワシ

この蛇を咥えたワシはアステカ神話に基づいています。

何？

白地はカトリックがどうだのとかな癖にアステカ神話？

それはね…僕だって思いましたよ？（今回こういうの多いな…）

中々鋭い指摘と言わざるを得ない…でもね…良いじゃないですかアステカ神話由来でも！！！

ではアステカの建国神話について説明しましょう。

ある日、アステカ人の司祭はウィツィロポチドリ神（太陽や狩猟を司る神）から神託を得ました。

「湖のほとりのサボテンを視よ。そこに蛇を咥えたワシが止まっているところに首都を築け」

という予言を。

つーかですね、難易度高過ぎませんかね？（笑）

湖のほとりのサボテンに蛇を咥えたワシって…レアじゃね？みたいな。

それもそのはず、どうも誤訳で上記のような解釈が広まっただけで、実際の神託に蛇を咥えた　の一節は無かったとの事です。

それならまぁ有り得そうですよね。

それでも200年近くその場所を探してさまよっていたらしいので…凄いなとしか言えませぬ…。

でまぁ、その神託通りの場所を見つけて湖の中央の島を広げて首都を建設したとのことです。

２：鷲の足元の土台（？）はテノチティトラン（現メキシコシティ…首都）

次はテノチティトランです。

湖のほとりのサボテンに蛇を咥えたワシが止まっている処に立てた都…それがテノチティトランです。

現在のメキシコの首都であるメキシコシティの事ですね。

神託に従って立てた都市の事ですね。

３：葉っぱ

この葉っぱは月桂樹の葉を表しており、勝利と栄光の象徴です。

４：葉っぱをつなぐ枝

この枝は樫の枝で、力の象徴です。

以上が蛇を咥えたワシのエンブレムの説明でした。

次がメキシコ国旗の由来についてです。

メキシコ国旗の由来

多くの植民地にされた国の国旗と同じく、スペインの植民地支配が300年近く続いたメキシコも独立時に国旗が制定されました。

スペインの植民地支配に対して反旗を翻したメキシコは1821年に独立しました。

この時、イタリアではなくフランスの三色旗を参考にして作成したとの事です。

そして中央の紋章は今と異なり、冠を被ったワシの紋章だったそうです。

メキシコ国旗初期

これですね。

うーん…個人的には今の国旗の方が好きですねー。

やはりこうワシがいまいち恰好良くない感じが…。

独立後も内戦が起きたりアメリカと対立したりフランスに制圧されてフランスの傀儡政権が出来たりと散々な状況になります。

その後ポルフィリオ・ディアスが独裁政権を起こしました。

そんな状態が30年以上続き、1910年、遂にメキシコ革命が起きます。

メキシコ革命の最中である1916年、サボテンの上で蛇を咥えているワシに紋章が差し替えられました。

メキシコ革命時のメキシコ国旗

まぁ大体今の国旗の原型になってますよね。

いきなり恰好良くなりましたね！

その後は大統領が変わる度に紋章が修正されるという良く解らない状態（笑）になっていたとのことです。

現在の国旗になったのは1968年に修正されたものが現状最後の変更となり、

そのまま続いているとのことです。

メキシコ国旗とイタリア国旗の違い

さて…メキシコ国旗が参考にしたのはフランス国旗であってイタリア国旗ではありません！！

という事らしいのですが（笑）

どうみても同…

という訳で（どういう訳だ）違いを挙げて行きますよ

まず旗比率が違います。

メキシコ国旗は縦横比が4:7

イタリア国旗は縦横比が2:3

そして色合いも実は違うんですよ

メキシコ国旗の緑と赤はイタリア国旗の緑と赤に比べて暗い色が指定されています。

という訳でパッと見同じじゃん！

中央の紋章以外同じじゃん！！という感じですが実際はちょっと違うんですよ。

ほ、ほら！色ちょっと違うでしょ！？

まぁ真面目な話、国旗の色は厳密に指定していても染料の状態とか

染める布の素材や状態とか光の当たり具合によって色合い変わってくるようなので

細かく指定してない（と思われる）国も割とあったりするんですよね。

まぁそこはしょうがないとしか言えないんですが…。

メキシコ国旗

イタリア国旗

メキシコについて

実はメキシコの国名の元は既に出ちゃっているんですよ！

さぁ何でしょう？

ウィツィロポチドリ神です！

えっ？何処がメキシコなのかって？

まぁまぁそう慌てなさんな…実はですね？

この神様はアステカの守護神にして太陽神にして戦いと狩猟の神様なんですが…別名があるのです。

そう、その名も「メシトリ！」（神に選ばれし者）

…。

神様でしかも一番偉いっぽい太陽神なのに神に選ばれし者って別名っておかしくない？

解る。

そうやな。

多分女神コアトリクエの息子の中で選ばれた（女神に選ばれし者）という事なのでしょう。

いやね、コアトリクエがウィツィロポチドリを妊娠した時に、コアトリクエの息子達は母親を殺害しようとしたらしいんですよ（アステカの神様怖い）。

しかしウィツィロポチドリが誕生し自分の兄たちの大半を滅ぼしたのです。

ほら、なんか神（女神コアトリクエ）に選ばれし者って感じしません？

そのメシトリに場所を表す接尾語のコがついてメシトリコ…ではなくメキシコになったとの事ですよ。

メシトリコって何処の美食ハンターだよって話ですね（違）

因みにメキシコは日本と初めて対等に通商修好条約を結んでくれた国なんですよ。

1888年に結んでくれました。

その為、中南米諸国の中では最も親日的と言われています。

メキシコ語の凄さについて

皆さん、メキシコで使われている言葉、何かご存知ですか？

そうですね、メキシコ語…じゃなくてスペイン語ですね。

長い間スペイン統治下にあったメキシコではスペイン語がつかわれています。

世界で最もスペイン語人口が多い国らしいですよ。

え？スペインじゃないの？と思いますが…

メキシコの人口は大体1億人。

スペインの人口は大体4000万人。

勝負になりませんね…

さて、そんな中、元々あったメキシコ語なのですが…このメキシコ語の単語の中には英語やスペイン語に輸入された単語が結構あるんです。

世界グローバルな英語に輸入されるって凄くないですか？

で、どんな単語かと言いますと…

食べ物が多いんですがトマト・チョコレート・アボカドといったあたりのものは元々はメキシコ語の単語だったみたいですよ。

後、動物だとコヨーテがそうみたいですね。

まさに有難うアボカド！！といったところでしょうか。

知らないうちに使ってたんですね。

基礎情報

国名：メキシコ（漢字表記：墨西哥）

建国年：1821年

国旗制定：1968年

人口：1億2701万人（2015年国連）

面積：196万平方キロメートル（日本の約五倍）

首都：メキシコシティ

民族：欧州系（スペイン系等）と先住民の混血（60％），先住民（30％），欧州系（スペイン系等）（9％），その他（1％）

言語：スペイン語

宗教：カトリック（国民の約9割）

通貨：メキシコ・ペソ

国歌：メキシコ国家

時差：-15時間

まとめ

・緑：独立と希望

・白：カトリックへの信仰と宗教的純粋さ

・赤：民族の統一を意味している

・中央の紋章：アステカ建国神話由来の蛇を咥えたワシがテノチティトラン（現メキシコシティ）の上に止まっており月桂樹の葉と樫の枝に包まれている

・参考にしたのはフランス国旗。イタリア国旗では無い

・一時期大統領が変わる度に紋章が変更されてたらしい

・メキシコの名前の由来は太陽神ウィツィロボチドリの別名メシトリから

・イタリア国旗とメキシコ国旗の違いは縦横比と色の明るさ

・世界で一番スペイン語話している人が多い国はメキシコ

・メキシコ語は実は知らないうちに日本でも使われている（トマト・アボカド・チョコレート・コヨーテ等）

どうでしたかメキシコ国旗。

いやー難易度高かったんですね…あの神託…200年…200年か…長い…（笑）

律儀に200年探したというのも凄い…本当偉い…

え？国旗の感想じゃない？

いやまぁだって衝撃ですよあれは。

後、参考にしたのはフランス国旗ですからね。

イタリア国旗じゃないですからね。

イタリア国旗もフランス国旗参考にしていたみたいなので似るのは仕方のない事なのです！！

でもイタリア国旗は大統領変わる度に変更入らなかったですからね（笑）

何なんでしょうね？

やっぱり自分が決めた国旗が残るのが嬉しいとかそういうのだったんでしょうかね？

それにしても大統領変わる度に弄るのはちょっと…と思いますけど…

1968年に修正された“次の大統領”がきっとそこらへん良識人だったんでしょうかね（笑）

関連項目：メキシコ人の性格や文化

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パッと見アメリカ国旗リスペクトに視えちゃうマレーシア国旗ですが

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