三日月と星のマレーシア国旗。
そしてアメリカの星条旗に似ている赤白の横縞。
これらにはどんな意味があるのでしょう?
多民族が入り混じるマレーシアでの生活やイスラム教国ならではの面白い法律、ちょっと他では聞いた事の無い政治形態等も紹介していきます!
目次
マレーシア国旗の意味
マレーシア国旗の由来
マレーシアの由来
マレーシアの面白い法律
マレーシアでの生活
マレーシアの珍しい政治形態
基礎情報
まとめ
マレーシア国旗の意味
マレーシア国旗…パッと見…アメリカ国旗に視えちゃいますね。
いかんな、左上に意匠が入って横縞系はアメリカ国旗に視えてしまう病が…(笑)
マレーシア国旗にも愛称があります。
アメリカ国旗なら星条旗、日本国旗なら日章旗みたいなやつですね。
マレーシア国旗は「ジャルール・ゲミラン」(輝ける条の意味)と呼ばれています。
ううむ…ドイツ国旗・スイス国旗には及ばないがまた何かお洒落な感じの…
愛称が出てきましたね…。
ドイツ国旗やスイス国旗の愛称がどれくらいお洒落なのかはそれぞれの記事を
参照してくださいね!
で、マレーシア国旗は月と星が左上に配置され、赤白の横縞が入っています。
青は国民の統一と団結を表しています。
大体国民の統一とか団結を国旗に盛り込んでくる国は
共産主義国もしくは多民族国家なんですね。
マレーシアはマレー半島部(西マレー)とボルネオ島北部(東マレー)からなり、
マレー系、中国系、インド系などの民族が混在しています。
つまり多民族国家ということですね。
尚、西マレーと東マレーに分かれているこの国はマレー半島とボルネオ島を行き来するのに自国民であってもパスポートが必要となります。
日本で例えるなら沖縄とか北海道とか行くのにパスポート必要な感じでしょうか。
どーゆー事なの…?
黄はスルタンの権威を表します。
出たよスルタン!!
スルタンというのはイスラム教において国王的な意味を持つ単語です。
この事からもマレーシアがイスラム教に影響を受けている事が解りますね。
赤と白はマレー系民族の伝統色を使いました。
インドネシアやシンガポールでも採用している配色ですね。
配色といえば、イギリス国旗の配色を参考にした、という説も
あるようですよ。
三日月と星はイスラムの象徴ですね。(トルコ国旗参照)
星は14陵星。
多過ぎっ…!と思うかもしれませんが…
横縞の数も14本。
何か関連性がありそうですよね?
この14本はマレーシア発足当初の14州を意味するんです。
ただし、現在はシンガポールが離脱しているため13州と連邦特別区の合計の14州です。
なので14という数は変わっていませんが内訳が少し変わっています。
シンガポールは加盟後僅か3年で…。
マレーシア国旗の由来
マレーシアは例によって植民地にされていました。
1942年、日本軍がマラヤを占領
1946年、マラヤ連合と改称
1948年、マラヤ連合はマラヤ連邦となる。
この時マラヤ連邦旗が作成される。
この旗を基にしてマレーシア国旗は作成される事となる。
だいぶ似ていますね。
異なるのは帯と星の光線が11本という事です。
これはまだサラワク、サバ、シンガポールの3地域がマレーシア連邦に
加入していなかったからです。
1957年、英国の植民地になっていたマレーシアはマラヤ連邦として独立。
1963年、シンガポール、サラワク、サバがマレーシアと統合する事でマレーシアとなる。
マレーシア国旗が現在の形になり、完成。
マレーシアの由来
マレーシアは英国保護領だったころの名称である、
マラヤ連邦に由来しているようです。
じゃあそもそも論からしてそのマラヤ連邦のマラヤってなんぞや?
という話なんですがー、このマラヤというのはサンスクリット語です。
サンスクリット語で山地、という意味をあらわしているようです。
古代インドの交易商人がマレー半島の事を指して言うときにマラヤと言っていたようです。
マレーシアの面白い法律
マレーシアの隣のシンガポールも罰金ラッシュですが…
マレーシアも負けてはいません。
日本ではちょっと考えられない法律があるんですよ!
その①
マンゴスチンはホテルへの持ち込み禁止!
シーツやカーペットに果汁がつくと取れないからだそうです。
その②
公共の場所での抱擁はキスは禁止!
イスラム教国のせいかは解りませんがそこらへんが結構厳しいようです。
関連した法律としてその③があります
その③
男女別のレジ…
一緒に並んではいけないということで男女別にレジに並ぶそうな…
これ、遊園地とかも女性用入口と男性用入口とかで分かれているんですかね?
気付かず空いている方のレジにならんだらアウト―ッ!!
という事も有りうるって事ですか…洒落にならん(笑)
マレーシアでの生活
ここまでのお話でご理解頂けたと思いますが…マレーシアは本当にかなりの多民族国家+多宗教国家です。
日本みたいなほぼ単一民族国家に住んでいるとなかなか実感がわきませんが、豚を食べたらNGなイスラム教と牛がNGな仏教やヒンドゥー教が入り混じっていると外食産業も大変だと思います。
鶏肉は大体OKなので(鶏さん…TT)マクドナルドよりも、ケンタッキー・フライド・チキンの方がマレーシアでは人気があるとか。
そらまぁとりあえず誰でも食べれるチキン出してくれる処に行きますねそうなると(笑)
ただ、ベジタリアンも割と居るらしいのでそうなるともうベジタリアン用レストラン行くのが一番早いかもしれませんね!
まーそんな感じで多様な価値観・宗教観・民族の国なので、言語もマレー語、中国語、タミール語、英語と四か国語が入り乱れています。
後はまぁトイレがね…そのね…トイレットペーパー無くてホラ…(後は察してくれって顔)
マレーシアの面白い政治形態
マレーシアは国王による統治が行われているのですが…
一般的な国王のイメージって世襲制ですよね。
マレーシアではなんと任期があります!
しかも、選び方もマレーシア13州のうち9州のスルターンによる
互選です。
基本的には輪番で選ばれているようですね。
マレーシアでいうスルターンは県知事みたいなものであると、
思って頂けると良いのではないでしょうか。
選挙かつ任期のある国王って最早大統領とか首相を言い換えただけにも思えますね(笑)
ただ、気を付けて欲しいのですが、マレーシアにはちゃんと首相、
という役職もあるということです。
こちらの首相も選挙で選ばれます。
基礎情報
国名:マレーシア(馬来西亜)
独立:1957年8月31日
国旗制定:1963年9月16日
旗比率:1:2
面積:約33万平方キロメートル(日本の約0.9倍)
人口:3,119万人
首都:クアラルンプール
民族:マレー系(約67%)、中国系(約25%)、インド系(約7%)
言語:マレー語、中国語、タミール語、英語
宗教:イスラム教(連邦の宗教)(61%)、仏教(20%)、儒教・道教(1%)、ヒンドゥー教(6%)、キリスト教(9%)、その他
通貨:リンギ
時差:-1時間
国家:Negaraku(ヌガラク)(我が祖国)
まとめ
・マレーシア国旗は「ジャルール・ゲミラン」(輝ける条)と呼ばれている
・青は国民の統一と団結を意味する
・黄はスルタンの権威を表す
・赤と白はマレー系民族の伝統色である
・三日月と星はイスラムを表す
・英国旗を参考にしたという説もある。
・星と横縞が14なのはマレーシア内の13州+特別区を表す
・マレーシア国旗はマレー連邦の旗を参考に作られた
・西マレーシアと東マレーシアを行き来するのに国民ですらパスポートが必要
・マレーシアの由来は山の地を意味するサンスクリット語のマラヤから来ている
・マレーシアは男女に関する法律が厳しい
・マレーシアの国王は選挙で選ばれかつ任期がある
以上です。
マレーシア国旗、どうでしたか?
どう見ても米国国旗を参考にしたように見えますが、参考にしてないとか。
まぁ横縞+左上に意匠の入ってる国旗を全部米国国旗に似ているとかね、
言い出したらきりないんですけども(笑)
関連項目:マレーシア人の性格や文化を学んでマレーシアにもっと詳しくなろう!
次回予告:ベトナム国旗
バイク天国ベトナム!!
ベトナム国旗はもぅ…本当にね…このサイトの記事を読んでくれている人ならお解り頂けると思うんですが…
もろ!共産主義国!って感じの国旗です!
そしてベトナムは割と凄い国でした。
えぇ、色んな意味で凄かった…
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