汎スラブ色の基になったオランダ国旗は、実はヨーロッパの国旗達に物凄く影響を与えた国旗だというのはご存知ですか?
ヨーロッパの国旗に多大な影響を与えたオランダ国旗は熾烈な戦いの最中生まれました。
どのような戦いの中、どのように生まれた、どんな意味を持つのか!
そんなオランダ国旗について迫ります!
更にはオランダで1万5000ドルする自転車についても!
是非読んで行って下さい。
目次
オランダ国旗の意味
オランダ国旗の由来
オランダ国旗と汎スラブ色国旗達
オランダ国名の由来
1万5000ドルの自転車?
基礎情報
まとめ
オランダ国旗の意味
オランダ国旗について解説します。
オランダ国旗の呼称は「プリンセン・フラーグ(諸侯旗)」と呼ばれております。
さて、オランダ国旗は横縞の三色です。
上から赤・白・青。
赤は独立への国民の勇気
白は神への信仰心
青は祖国への忠誠心
を表しています。
…。
終わってしまった(笑)
スペイン国旗の訳解らなさ加減がちょっと恋しい…(嘘)
ではどういう経緯でオランダ国旗が制定されていったのかを視て行きましょう。
オランダ国旗の由来
オランダはかつてスペインに征服されていた時期があります。
スペインのハプスブルク家はオランダに圧制と新教徒弾圧を行いました。
そうなると当然出てくるのが独立運動。
1568年、オラニエ公ウィレムが中心となりスペインの圧政に対して蜂起しました。
これはオランダ独立戦争と呼ばれています。
この独立戦争時に使用されたオレンジ・白・青の旗がオランダ国旗の源流です。
但し、この時はまだ色の順番も決まっていなかったようです。
16世紀末には上から順にオレンジ・白・青となったようです。
また、この3色が何故採用されたのかと言いますと…
オランダ独立戦争(80年戦争ともよばれています…なんか宇宙世紀みたい…人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、既に半世紀が過ぎて…)で行われた最大の戦い、ライデン攻防戦に由来しています。
1574年、独立軍は窮地に追い込まれていた。
スペイン軍の猛攻により独立軍の拠点は次々と陥落しており、アムステルダム以南はライデン、デルフト、ロッテムダムが残るのみであった。
ライデンを落とせば戦いの趨勢は最早覆せまい…スペイン軍はライデン市を包囲・封鎖した。
このままでは負ける…オラニエ公はこの絶望的な包囲網を破壊する一計を思いつく。
それはライデン市の南の堤防を破壊することで海水を引き込み、スペイン軍を分断するというものであった。
しかし、海水が入ってくるという事は農民達の農地が農業の出来ない土地になるという事。
それでもなお、農民達はこの作戦に同意したのであった。
スペインに農地を奪われるくらいなら駄目になっても構わん!!
まさに焦土作戦の気概である。
オラニエ公は農地が元に戻るまでの保障を農民達に約束し、堤防を破壊したのである。
しかし…堤防を破壊したものの、オランダの堤防技術の高さが裏目に出た。
ライデン市の堤防は…例え堤防が決壊しても浸水速度が遅くなるように設計されていたのだ。
伝染病と食糧難で苦しい独立軍。
このままではライデンも陥落か…?と思われたその時…神風は吹いた。
突然の突風により遅々として進まなかった浸水の速度が一気に挙がり、想定を超えた浸水に慌てたスペイン軍は撤退する事となる。
これがライデン攻防戦である。
この時に独立軍はオレンジ・白・青の三色の腕章を身に着けていた。
この三色は青地にオレンジの房紐で飾られた白い角笛というオラニエ家の盾紋に由来した色であった。
この三色が独立軍の旗印となるも必然であったといえよう。
はい、ここまで大河ドラマのナレーション的ノリでしたがーいかがだったでしょうか。
いやー恰好良いですね。
しかーし…オレンジ?そう、おかしいですね今赤ですよね?
何で赤になったんでしょう。
そこについて話して行きますね。
1581年に独立宣言(なんか厳密には独立宣言はしてないようですがまぁそこはそれ解り易さ優先ということで)
1596年…オレンジを赤に変更するよう嘆願書が議会に提出
何故赤に変えてくれ!という話が出たのかと言いますと…
当時はオレンジの染料が色褪せし易かったのが1つ。
もう1つが海上ではオレンジ色が見えにくいという事だったようです。
国旗は海上で所属国家をアピールする為に大事なものだったので視認性や耐久性が重視されていたのが良く解る逸話ですね。
こうしてオレンジから赤へと塗り替え(新しく作るのではなく塗り替えという処がエコですねエコ)作業が行われましたが、全ての旗が赤に変更されたのは1795年の事でした。
…。
200年かけているって時間かけすぎてないですかね?(笑)
さて、いよいよプリンセン・フラーグが何故ヨーロッパの国旗史における問題児(?)なのかについて話して行きたいと思います。
オランダ国旗と汎スラブ色国旗達
ヨーロッパにある国旗達の中で…もっとも他の国旗に影響を与えた国旗を1つだけ挙げろと言われたならば…オランダ!!と言いたくなるくらいにオランダ国旗が与えた影響は大きいと思います。
汎スラブ色というのはオランダではなくロシア国旗の色合いの事を指すのですが…
そのロシア国旗の基にになったのがオランダ国旗と言われています。
何せロシア国旗…上から白・青・赤
オランダ国旗…上から赤・白・青
オランダ国旗の赤を下に移動させてところてん式に押し上げるとなんとおおおおおおおお!!
ロシア国旗のできあがり~♪
となる訳ですね。
そしてこのロシア国旗の白・青・赤は汎スラブ色と呼ばれ、汎スラブ色に影響された国旗が大量に産まれるのです。
因みにトリコロールで有名なフランス国旗ですが…
オランダ国旗を時計回りに回転させるとフランス国旗になります(白目)
因みにオランダ国旗は縦に掲揚する事は禁止されています。
何でかって?
ハハハ、解るよね?
でまぁこんな経緯もあり…汎スラブ色・もしくはオランダ国旗に影響された国旗はかなり多く…
オランダ・フランス・イタリア・クロアチア・ベルギー・ルクセンブルク
ロシア・スロバキア・スロベニア・セルビア・チェコ・ブルガリア・
軽くあげただけでもこんなに大量になります…
もしも漏れているのがあれば…更に増えます(笑)
オランダ国旗の影響力の強さ、ご理解頂けたでしょうか。
オランダ国旗が無ければ今のヨーロッパの国旗勢力図は大きく変わっていたでしょう!!
国旗勢力図って何って?
…。
細かい事は良いんだ。
解ったね?
オランダ国名の由来
通称はオランダ語の「Neitherlands(ネーデルランド)」。
英語ではネーデルランドまたはホーランドと呼びます。
これは低地の国という意味です。
では何故日本ではオランダなのかというと…ポルトガル語を経由して日本独自の呼び方のオランダになったんですね。
つまり伝言ゲームだったと!!
国名が伝言ゲームで良いのか!!!!!!!
なんか割と適当だな世界の歴史!!
とか思いますが事実は事実、しょうがない。
でまぁ、低地の国と言われるのには理由があってオランダはなんと国土の4分の1が海より低いんですよ。
そんな理由で低地の国、という呼称がついたんですね多分…。
国土も小さい為海運国として発展を遂げたのは良く知られている事です。
1万5000ドルの自転車?
オランダと言えば自転車!
オランダはエコに熱心なお国柄です。
そうなると自転車+エコ!!となるのも当然ですね(良く解らない方程式)
送迎バスとかそんなものはエコじゃない!!
という訳で登場したのがコレです。
なんか凄いですよね~
この自転車…スクールバスの代わりに使われているスクール自転車との事です。
しかしこれ普通にこげないでしょ!って思っちゃいません?
実は電動アシスト自転車になっているのでまぁ…頑張れば…動かせるみたいです。
搭載可能人数は10人!
結構多いですね…でもコレ雨降ったらどーするの?と思っちゃいますよね。
なんと…そんな時には雨避けの幌も展開できるとの事!!
こいつぁ凄いぜ!!
因みに気になるお値段の方は…何と!!
1台約1万5千ドル!!
ちょっとお高いですかね…(笑)
基礎情報
名称:オランダ(漢字表記:阿蘭陀、和蘭)
建国年:1815年
国旗制定:1937年
面積:41864平方キロメートル(九州とほぼ同じ)
人口:1709.7万人
首都:アムステルダム
言語:オランダ語
宗教:キリスト教(カトリック24.4%、プロテスタント15.8%)、イスラム教(4.9%)、ヒンズー教(0.6%)、仏教(0.5%)、無宗教・その他(53.8%)(2015年 オランダ中央統計局)
通貨:ユーロ
国歌:ヴィルヘルムス・ファン・ナッソウエ
まとめ
・呼称はプリンセン・フラーグ
・赤は独立への国民の勇気
・白は神への信仰心
・青は祖国への忠誠心
・この三色はオラニエ家の盾紋由来
・最初赤はオレンジだったが海上での視認性や耐久性の問題から赤に変更された
・スペインからの独立戦争時に掲げられたのが最初
・オランダ国旗を参考にしたロシアの国旗の色は汎スラブ色と呼ばれ、オランダ国旗とロシア国旗を参考にした国旗がヨーロッパに大量に産まれた
・国名はネーデルランド。低地の国という意味。その名の通り国土の4分の1が海より低い位置にある
・オランダはエコに熱心で10人運べるスクール自転車がある。お値段1万5000ドル。
次回予告:メキシコ国旗
実は某アメリカ国旗と同じく、滅茶苦茶国旗が変わったと言われている国旗です。
因みにメキシコ国旗もまたフランス国旗に影響を受けており、フランス国旗はロシア国旗にそしてロシア国旗はオランダ国旗に影響を受けているのでオランダ国旗の影響を受けている訳です!!
なんかめちゃややこしいですが(笑)メキシコ国旗、こうご期待!
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