スペイン国旗…見ていただくと解ると思います、が…
なんか真ん中左寄りにある紋章…凄いごちゃごちゃしてますよね?
何でこんなに色々詰め込まれたのか…
そこにはスペインの成り立ちが関係していたのです。
闘牛とフラメンコ!というのはあなたの知るスペインの一面でしかないかもしれません。
では、紋章(スペインの国章なんですが)とスペイン国旗について解説していきます。
そしてスペインからアレが消えてしまう日が?
どうなる幼年期の終わりの冒頭文!!
※幼年期の終わりとは古典名作SFです
目次
スペイン国旗の意味と由来
スペイン国旗の紋章の意味
スペインの由来
幼年期の終わり到来?
基礎情報
まとめ
スペイン国旗の意味と由来
スペイン国旗は「ロヒグワルダ」(血と金の旗)と呼ばれています。
旗の呼称に血が入ってくるのはレアなのでは…?
なんか物騒な感じがひしひしと…(笑)
流石情熱の国スペイン!!
まぁ余談は置いて置いて…スペイン国旗は…
上下が赤
中央に金
赤の幅が1、金の幅が2なので1:2:1の幅で配色されています。
そしてスペインの国章が中央やや左よりに配置されています。
何故中央よりやや左寄りなのかというと、恐らくですが旗を掲揚した際、中央に国章が視えるようにです。
左側に旗竿をつけるのですが、旗竿を旗につけた後…国章が視える状況というのはどういう状態でしょうか?
そう、風が吹いてはためいてる時ですね。
その状態の時、左側に寄せていると中央に国章が見え易いのです。
同じような理由でバングラデシュの国旗も日の丸がやや左よりに配置されているんですよ。
いや、スペイン国旗がやや左寄りに配置されている理由は筆者の想像ですが…多分合っているハズ…です。
では色から解説していきます。
赤と金は国土を血で守る赤、ゴート人の象徴でもある黄金の盾の金、を表しているとしています。
そして赤と金の両方ともカスティーリャ地方とアラゴン地方の伝統色です。
何故この2地方の伝統色が採用されたかと言いますと、今のスペインの魁となるスペイン王国は、アラゴン王国とカスティーリャ王国の婚姻によって誕生した為、この2地方の伝統色でもある赤と金が採用されたのです。
但し、この赤色と金色が公式採用されたのは1785年にカルロス3世が海軍旗に採用してからのこととなります。
次に国章とヘラクレスの柱と標語が描かれています。
標語はラテン語でPLVS VLTRA「より彼方の世界へ」と記されています。
これ、英語にするとPlus Ultraになります。
オールマイトオオオオオオオオオオオオオオオッ!!
えーと、因みにコロンブスが新大陸発見する前はNon Plus Ultra「ここは世界の果てである」と記されていたようです。
まぁジブラルタル海峡抜けて西へいくと円盤状の地球から落っこちてしまうと思っていた西洋人(というかキリスト教徒?)からしてみれば当然の標語といえば標語ですね…
しかし…しれっと変える処が洒落ている気がしますね。
国章についてはかなり長くなるので次の章で別に詳しく解説していきますね。
いやほんま長くなりそうなので…(真顔)
因みに民用旗では国章は省かれます。
ウン…ややこし過ぎるよね…?
因みにスペイン国旗は1785年に国章が無いものが作られたのが始まりです。
現在の形になるのはフランコ独裁政権が終わる1981年(ってつい最近ですよね…)になった時です。
フランコ時代の国旗はコレです。
ウーン…筆者的にはイマイチ!!
つまりスペイン国旗…ロヒグワルタは割と若いってことですね。
スペイン国旗の紋章の意味
遂に来てしまったか…この時が(笑)
この国章…多過ぎるんですよ…フフフ…
とりあえず国章だけ貼っておくので確認しつつ読み進めて下さい。
さて、まずは両側の柱…ヘラクレスの柱から行きましょうか…。
ヘラクレスの柱
ヘラクレスの柱とは…スペインとアフリカの間にあるジブラルタル海峡の事を指します。
ギリシャ神話最大の英雄(フェイトでそう言われてたんだもん…)ヘラクレスが海峡を挟んで南北の岬に柱を立てた。と言われており、世界の果てを意味していました。
まぁ…立てたというか…結果として柱になった?的な…?
いやね…スペインとアフリカが地続きだったっぽいんですよ。
古代ギリシャ世界では…で、ヘラクレスが山登るの嫌だなーよーし山を割ろう!!
ぼがーん!!(※ヘラクレスは船でそのまま大西洋から地中海に抜けたかったようです?)
はいスペインとアフリカの間に海峡出来ちゃったよ!!
地中海と大西洋開通しました!!
これがヘラクレスの柱だよ!!(左右に残った山の残骸)
ってことらしーんですが…一言で言うと…
は……発想のスケールで………ま……………………まけた…
とまぁ…とりあえずそんな感じでジブラルタル海峡を意味するヘラクレスの柱が国章の左右にあります。
紋章たち
では次に国章の左上…城みたいな図がありますね。
これはカスティーリャ王国の紋章です。
アラゴン王国と婚姻関係を結びスペイン王国となった片方の国ですね。
金色と赤色がありますね。
左下はアラゴン王国の紋章です。
赤と金の縦縞の盾ですね。
スペイン王国の礎となったもう片方の国ですね。
こちらも金色と赤色がありますね。
次に右上の紋章です。
ライオンが王冠被ってますね。
これはレオン王国の紋章です。
元々スペインの北側を支配していた王国ですが…臣下のカスティーリャ伯に独立されたあげく、カスティーリャ伯の立ち上げたカスティーリャ王国に吸収されてしまった哀しい王国です…まさに世は下剋上!!(違)
でもわざわざ紋章を国章に入れるとは偉いですね…(笑)
では右下の紋章を視て下さい。
金色の鎖?の紋章があります。
これはナバラ王国の紋章です。
987年に初めてナバラ王という呼称が登場し、その後、例によって(?)カスティーリャ王国に併合…というか征服されました。
因みに日本にやってきたフランシスコ・ザビエルはナバラ貴族出身なんですよ(どうでも良い豆知識)
再び独立しましたが最終的にはスペインに征服され、領土の一部はフランスのものになったようです。
ザビエルがスペインではなくポルトガルから支援を受けていた理由が何となく視えてきましたね?
いやぁ勉強になりますね?
そりゃまぁ自分の国滅ぼした相手の支援なんざ受けたくないでしょうね…(笑)
そして真ん中の赤丸の中に青地に黄色い十字が3つ…これはブルボン朝の紋章です。
え?知ってる?
そうそう、お菓子とかの…違いますねハイすみません…
ブルボン家は元々はフランス王家の1つです。
そのブルボン家の王がスペインを何度も統治していました。
というか…そもそも論からして現在のスペイン国王のフェリペ6世はまさしくブルボン家の人です。
そりゃ当然国旗に入ってますよね!!ってなもんです。
そして(まだあるんですよ…)最後に下!下を見て下さい。
なんか黄色い花みたいなのが咲いてますよね。
これはグラナダ王朝の紋章です。
グラナダ王朝は名前の通り月面にあるスペインにあるグラナダという都市を首都にした王国でした。
スペインの南にあり、イベリア半島(スペインのある半島の事をこういうのです)最後のイスラム王朝ナスル朝の事を指す事が多いようです。
アルハンブラ宮殿とか有名ですよね。
このグラナダで栄えたナスル朝グラナダ王国は250年の間イベリア半島で存続していたようです。
が、1492年にカスティーリャ王国とアラゴン王国に攻められて滅亡しました。
国章に入っている理由は…スペイン国内にいるイスラム教徒への配慮でしょうね。(実際スペイン国内に居るであろうイスラム教徒のうち何%がスペインの国章を気にしているかは解りませんが…)
まぁ真面目な話、今までの経緯でも解るように、スペインは複数のかなり毛色の違う地域が一つの国となっているだけなので、下手したらそれこそ幾つかの小国に分裂する…とかもありえるかもしれないしありえないかもしれません。
だからこそ各地域の王国の紋章を取り入れて各地域に配慮しているのではないでしょうか。
そう考えるとスペインも大変ですね…。
因みに、スペインのフラメンコとか闘牛とかのイメージはスペイン南部だけのイメージで他の地域は全然違うそうな…
それでもって各州はそれぞれ割と独立自治しているみたいです。
とまぁこんな感じでした。
さわりだけでこんな事になるとは恐るべしスペイン国章…!!
スペインの由来
スペインはそもそも英語発音なんです。
スペイン語での正式な発音はエスパーニャと言います。
なんか超能力者が居…はい、居ませんねはい。
でまぁ諸説あるみたいなんですねエスパーニャに関しては。
ここで出てきましたよフェニキア人!
フェニキア人といえばカルタゴを建造した民族!
カルタゴと言えばハンニバル!!
ハンニバルについて語りたいのですが余りに関係無いので割愛します(涙)
で、フェニキア人が名付けた「shaphan」兎の国の意味、とする説があります。
また、ラテン語で西方の国、という説もあり、特にこれだ!!と決まってはいないようです。
幼年期の終わり到来?
スペイン南部の名物、闘牛。
この闘牛が実はどんどん衰退していっているのをご存知ですか?
動物愛護団体の抗議が激しく、国営放送が生放送も辞めてしまったようです。
バルセロナでは2011年9月で闘牛が終わってしまったようです。
700年以上続いた伝統文化だったのですが…
闘牛禁止の条例が出た州もあるようです。
さて、古典SFの名作、幼年期の終わりをご存知ですか?
現在の漫画やアニメで影響を受けてない作品を探す方が難しいと言っても過言では無いクラスの名作古典です。
いやね、〇〇ってエヴァのぱくりじゃんとか言う人いますけ、
どそのエヴァがまず幼年期の終わりの影響めっちゃ受けていますからね。
まぁ集合意識をテーマにしちゃうとどうしても幼年期の終わりの影響を受けたように見えてしまうのですが…
それだけこの作品のインパクトが大きかったという事で1つ。
機会があれば是非読んでみて下さい。
で、この幼年期の終わりの冒頭が闘牛をしているスペインに、
オーバーロードと呼ばれる宇宙人が現れる処から始まるんですよ。
そっか…闘牛なくなりそうなのか…という事でそんな事を思いだしたわけですハイ。
基礎情報
国名:スペイン(漢字表記:西班牙)
建国:1479年
国旗の制定:1981年
面積:50万6000平方キロメートル
人口:4702万人(2010年)
首都:マドリード
民族:スペイン人、カタルーニャ人、他
言語:スペイン語、他
通貨:ユーロ
国歌:国王行進曲
時差:-8時間
まとめ
・金と赤は黄金の盾、国土を血で守る、カスティーリャとアラゴンの色
・スペイン国章はヘラクレスの柱、カスティーリャ王国紋章、アラゴン王国紋章、レオン王国紋章、ブルボン朝紋章、ナバラ王国紋章、グラナダ王朝紋章、からなる。
・スペイン国章にある文字はより彼方の世界へ、という意味
・今の形のスペイン国旗が制定されたのは1981年で最近。
・国名の由来は諸説ある。スペインは英語読みでスペイン語読みだとエスパーニャ。
・闘牛が無くなりつつある
いやー大変だったでしょう。
ここまで読まれた方、お疲れ様でした。
筆者も疲れました(真顔)
全然ハンニバルについて書けませんでしたね。
まぁ一番ふざけているなと思ったのは山を越えるのが面倒とかいう理由で地中海と大西洋を繋げたヘラクレスですけどね…(笑)
フランシスコ・ザビエルの複雑な心情も知れてよかったですね。
確かにスペイン系な名前なのにポルトガルの支援を受けて立っておかしな話ですよ。
え?コロンブス?
アレはホラ…相手して貰えなかったからスペインに行ったわけで…ね?
そして消えゆく闘牛…闘牛を観たい人は早めにスペイン行かないと、
視れなくなる日が来るかもしれませんね。
次回予告:オランダ国旗
遂に来てしまったか…奴を解説する時、が・・
オランダ国旗といえば問題児(?)の汎スラブ色を生み出した国旗!!
ヨーロッパの国旗史を語るうえでは絶対に外せないオランダ君です!!
逆にオランダ国旗さえ教えれば雑談等でのちょっとした豆知識には困らない!!
レベルでのネタになります。多分。きっと。
尚滑っても著者は一切の責任を負いませんので悪しからず…
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