ラトビアの国旗の意味や由来

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ラトビア共和国の国旗はとても古いものです。
なんと現在使われている旗の中でも世界最古の旗の一つと言われているくらいなのです。
その為かラトビア国旗のデザイン・色調はやや特殊な国旗となっています。
バルト三国の中でも真ん中に位置するラトビア国旗について解説していきます。

もくじ

ラトビア国旗の意味

ラトビア国旗の由来

ラトビア国旗の制定の経緯

ラトビアの由来

基礎情報(外務省HPより)

まとめ

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ラトビア国旗の意味

ラトビア国旗は海老茶色と白色の組み合わせの国旗です。

上下に海老茶色、中央に白色の横縞が入っています。

ラトビア国旗は海老茶色と白色で構成されていることから二色旗と呼ばれてます。

 

旗比率は1:2。

中央に意匠の無い国旗の旗比率としては基本的なものです。

 

ラトビア国旗の海老茶色はラトビアンレッド(ラトビアの赤)と言われています。

この独特の海老茶色は民族の独立を守る為に行われてきた過去の戦いで、

流された血を意味していると言われています。

 

中央に一本入れられた白帯は権利と誠実さと栄誉、そしてバルト海を意味しています。

白色が海というのは珍しい気がしますね。

 

因みに同じバルト三国でもラトビアの南に位置する

リトアニアの国旗にはバルト海についての意味はありません。

 

逆にラトビアの北に位置するエストニア国旗には海についての意味があります。

ただし、エストニアの国旗の海は青色が象徴しています。

エストニア国旗と比較するだけでも白色が海というのは面白いですね。

エストニア国旗の白色は雪や白夜や未来を表しています。

 

こうしてみるとラトビア国旗の白色にバルト海の意味があるのは

とりあえずバルト海もあてはめてみた

という感じが著者的にはしないでもないですね…

 

折角バルト海に面してるから国旗にも海の意味入れておこう!というね。

まぁ著者の勝手な想像です。

では現在使われている旗の中では世界最古の一つと言われているラトビア国旗の由来について視て行きましょう。

 

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ラトビア国旗の由来

ラトビア国旗の原型は1279年にあります。

13世紀の古文献「リボニア年代記」で紹介されています。

この年代記はドイツ騎士団とラトビア義勇軍の戦いを書いています。

ドイツ騎士団の侵攻に対して戦ったラトビア義勇軍の指揮官。

その指揮官の白布とその白布に染み付いた血の赤色が由来と言われています。

もしくは名も無い義勇軍兵士をくるんだ白布が赤い血に染まった、という説もあります。

 

海老茶色が白布にしみ込んだ血の色由来、

と言われると成程と納得してしまいますね。

確かに包帯にしみ込んだ血の色って海老茶色になりますよね。

 

さて、現在のラトビア国旗はこの伝説を基にしたものです。

1917年、ラトビアが独立宣言した際に国旗のデザインを公募しました。

デザイナーのアンシス・キルリスの応募作を選んだ結果、今の国旗となったのです。

ラトビア国旗の制定の経緯

ラトビアは1629年からスウェーデン領とポーランド領に分裂していました。

 

その後、1730年からロシア帝国の支配下に入ります。

 

1918年11月18日に、ロシア革命が起き、独立。

ラトビア第一共和国となります。

国旗もこの頃に制定されました。

その後、約22年間独立を保ちます。

 

1940年8月5日、ソ連に強制併合されます。

ラトビア社会主義共和国となってしまったのです。

国旗もこのように変更されてしまいました。

なんでしょうね…とりあえずバルト海っぽい意匠を国旗下部に配置。

残りの部分は社会主義の赤!

そして鎌と鎚と星でソ連の衛星国!

みたいな感じでしょうか。

因みに上記の国旗は1953年から1990年まで使用された国旗です。

1940年から1953年まで使用された国旗は下の意匠すらありませんでした。

完全に旧ソビエトの国旗そっくりです。

 

1990年、ソ連からの独立を宣言。

今の国旗へと戻す。

 

1991年9月6日、完全独立宣言を行い独立国として承認される。

ラトビアの由来

ラトビアの由来には諸説あります。

先住民のバルト系ラトビア人から来ているという説。

古ノルマン語の低地、に由来するという説。

ドイツ語の砂の国、に由来するという説。

割とどれでもありうると思います。

基礎情報(外務省HPより)

国名:ラトビア共和国

独立:1991年9月6日

国旗制定:1990年2月27日

旗比率:1:2

人口:213万人

面積:6.5万平方キロメートル(日本の約6分の1)

首都:リガ

言語:ラトビア語

宗教:プロテスタント(ルター派)、カトリック、ロシア正教

通貨:ユーロ

時差:-7時間

 

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まとめ

・ラトビア国旗は海老茶色と白色の2色旗

・ラトビア国旗の旗比率は1:2

・ラトビア国旗の海老茶色はラトビアレッドと呼ばれている。

・ラトビアレッドは民族の独立を守る為に過去の戦いで流された血

・ラトビア国旗の白色は権利と誠実さと栄誉、およびバルト海

・ラトビア国旗は現在使われている国旗の中でも世界最古の一つ

・原典はリボニア年代記

・白い布に染み付いた血の赤色が国旗のデザインの原型

・デザイナーのアンシス・キルリスが作成した

・一度国旗制定した後、ソ連によって他の国旗へと差し替えられた

・1990年に復活した

 

以上です。

ラトビア国旗いかがだったでしょうか?

他の2国のバルト三国の国旗と見比べてみるのも面白いと思います。

 

因みにラトビアは反ロシア感情が強いと良く聞くんですけども、

すぐ南にバルト三国の1つ、リトアニアがありますよね。

リトアニアは…昔ポーランドと合併してラトビアを占領していたはずなんですよね。

リトアニアの方には反感は無いんですかね…?

共通の大きな敵?(ロシア)の前には

そのような過去、どうでもいいものなのかもしれませんが…

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