アメリカの国旗は今の形に落ち着くまでに何度も変更された為に、
世界一変更された国旗と言われているのをご存知でしたか?
ここではアメリカの国旗の由来やアメリカ国旗に隠された実にアメリカン(大雑把?)な初期の意匠
そしてその変更の軌跡などについて解説していきたいと思います。
またアメリカ国旗の由来を知れば視えて来る…なんでこんなに沢山変更されたのか?の謎も解説します。
更には豆知識としてアメリカと命名したのはコロンブスじゃなかったんだよ!といった話もしてみたいと思います。
後、中国とアメリカ、どっちの方が大きいと思います?
最後に答えを書いておいたのでお見逃しなく!
目次
アメリカ国旗の由来~実にアメリカンだった初期のアメリカの国旗の意匠~
アメリカ国旗の意味
それではアメリカ国旗の意味について解説していきますね。
独立宣言の翌年である1777年、星条旗ともよばれるアメリカ国旗はイギリス国旗の配色を参考にして作成されました。
星条旗は左上の星と赤白の横縞で構成されていますよね。
この左上の星は現在のアメリカの州の数を指し、横縞はアメリカ独立時の最初の13州を表しています。
なので横縞の数は13、左上の星の数は50個あるんです。
合理的で解り易い気がしますね。
因みに誰がこの図案を考案したのか?
実は星条旗の考案者は不明なままなんです。
だから映画『パトリオット』で星条旗デザインしたりしてたんでしょうか。
(著者の記憶が正しければメル・ギブソンの仲間が星条旗を作るようなシーンがあったんですよ!また観なおさないと)
余談ですが、アメリカ独立戦争時の13州は独立十三州とも呼ばれています。
ニューハンプシャー・マサチューセッツ・ロードアイランド・コネティカット・ニューヨーク・ニュージャージー・ペンシルベニア・デラウェア・メリーランド・バージニア・ノースカロライナ・サウスカロライナ・ジョージアの13州です。
なんか恰好良いですよね始まりの13州的な感じで。
これがアメリカ独立時の旗です。
星が円形になってて恰好良いですよね!
これで行けばよかったのでは?と思うくらいにお洒落です。
旗比率は10:19。
ほぼ1:2。
だけど1:2ではなく10:19…なんなんでしょうねこの微妙な比率(笑)
因みに、星条旗に影響を受けたのか10:19の比率の旗は稀に良くあります。
因みに1:2の旗比率は真ん中に意匠の入ってない旗の比率としてはポピュラーな部類です。
では配色について説明していきます。
アメリカ国旗の意味~配色について~
さて、アメリカの国旗には青・白・赤と3つの色が使われていますが、これらの配色に意味はあるのでしょうか?
実は…なんで星が青地に白とか、赤と白の縞なのかといった事に意味はないとの事です。
ただし、色そのものにはちゃんと意味があるんです。
一般的には赤は勇気、青は正義、白は真実を意味しているとの事です。
他にはアメリカ初代大統領であるジョージ・ワシントンが赤は母国であるイギリス、
白い星は空、赤地に入っている縞模様である白はイギリス支配を断ち切る独立解放を表していると述べています。
青は何処へ行ったのか…(笑)
- 赤:勇気、イギリス
- 青:正義
- 白(星):真実、空
- 縞模様:イギリスの支配を断ち切る独立解放
という意味がそれぞれの色に割り当てられています。
このような意味を持つ星条旗でしたが…実は困った事が起きてしまうのです!!
アメリカ国旗の由来~実にアメリカンだった初期のアメリカの国旗の意匠~
このような経緯で作成された星条旗でしたが…
赤白の縞模様の配列方法は変わらなかったんです。
(というか横縞だから弄りようが無かったとも言う気も…)
左上の星がありますよね?
実は…あの星の配列方法を特に決めてなかったんですよ。
なので左上の星の配列が様々な色んな旗が生まれてたようです。
その結果として色んな意匠のアメリカ国旗が使われていたとの事です。
いやぁ、アメリカ人って大雑把とかスケール大きいと言われますが国旗もそんな感じだったとは…
器の大きさを感じるエピソードですね。
では実際に見てみましょう!
これ…二つとも同じ時期の星条旗です。
星型かっけええええええええええええええええええええええ!!
何で今もこれにしてないんだ!!
こんな感じで左上の星の配列が自由だった訳ですね。
いやーしかし星を星の形に並べるのは恰好良かったのに勿体無い…(しつこい)
さて、ここまでの話を踏まえた上で何故星条旗が世界でも一番変更されたといわれているのか?
その謎に迫ります。
アメリカ国旗は世界一変更された国旗!?
色んな意匠が入り乱れていたアメリカ国旗でしたが、更に混乱は加速します(笑)
アメリカの国旗の由来を思い出して下さい。
星が州の数。
赤白の横縞は独立時の13州。
実は初期の頃は州の数が増えると星も赤白の横縞も増えて行っていたんです。
つまり州が増えると星も横縞も増えていく…
結果として今の形になるまでに何度も何度も変更され、世界で最も変更された国旗と言われています。
その回数なんと…27回!!
おおっ!多過ぎっ!!
そりゃまぁ州が増える度に星と横縞の数増やしてたらそうなるわなって感じですね。
あれ?でも今の国旗の横縞の数13だよねと思ったモニターの前のあなた。そうあなたです。
鋭いですね…まさしく天才といえよう!!
そうなんです、余りにも複雑ということで1818年に国旗の意匠がきちんと決められたんです。
というわけで星の数は増えて行く。
横縞の数は初期の13州の数である13本に固定化。
と、決まり、今皆さんが目にしているアメリカ国旗の原型が誕生しました。
因みに、正確には今のアメリカ国旗は1959年にハワイがアメリカの50番目の州に昇格した翌年の1960年以降の意匠となっています。
アメリカと命名したのはコロンブスじゃなかった話
ちょっと国旗とは違う話なんですがアメリカを発見したのは誰でしょう?
コロンブスですね。
1492年!いよっくにだ!!にコロンブスが発見しました。
まぁコロンブスが発見するよりもっと以前にヴァイキングが植民していたという話もあります。
が、それはひとまず置いて置きましょう。
(詳しく知りたい人は漫画のヴィンランド・サガ参照。面白いですよ)
で、その当のコロンブスはアメリカを新大陸ではなくインドだと思っていました。
コロンブスはそもそもインドへの近道をするつもりで大西洋を横断したからです。
だからアメリカ先住民の事をインディアン(インド人)と呼んだんですね。
では誰がここ(アメリカ)は新大陸と主張したのか?
イタリアの探検家であるアメリゴ・ベスプッチです。
彼が初めてここはインドじゃない、新大陸だ!
と主張したのでアメリカと名付けられたようです。
基本的な情報(外務省HPより)
国名:アメリカ合衆国(漢字表記:米国)
独立日:1776年7月4日
国旗制定日:1960年7月4日(現在の意匠)
首都:ワシントンD.C.
面積:962.8万平方キロメートル、50州・日本の約25倍、中国とほぼ同じ
人口:3億875万人(2010年4月 米国国勢局)
民族:ヨーロッパ系、アフリカ系、他
言語:主として英語(法律上の定めはない)
宗教:信教の自由を憲法で保障、主にキリスト教
通貨:米ドル
旗比率:10:19
国歌:The Star-Spangled Banner(星条旗)
時差:-14時間
まとめ
- 星は現在の州の数(現在50)、赤白の横縞は独立時の13州の数である13
- 赤は勇気、青は正義、白は真実を表している
- 昔は星の配列方法は決まってなかったし、横縞も州が増えると増えていたのでどんどん国旗の意匠が変更されて27回も変更された
- 星条旗の作者は不明
- アメリカと命名したのはコロンブスではなくイタリア探検家アメリゴ・ベスプッチ
- メル・ギブソン主演の映画『パトリオット』は面白いので観るべき
- アメリカと中国の面積はほぼ同じ
色んな処で目にする機会の多い星条旗でしたが、
色々あって今の意匠になったんだなぁというのがお解り頂けたでしょうか。
良く見る機会が多いだけにここで仕入れた話を豆知識的に披露するチャンスも多いのではないでしょうか?
是非色んな人に話してあげて下さいね。
因みに最初に書いてた中国とアメリカ、大きいのはどっち?
というクイズですが…答えはなんとほぼ同じ!でした。
えっずるい?いやいやそのような事を言われましても…確かにちょっとずるかった気はしますが!!
ではまたお会いしましょう!
あっ、パトリオットは面白いので是非見て下さい。
関連項目:アメリカ人の性格や文化
次回予告:イギリス国旗(クリックしたらイギリス国旗の記事が開きます)
イギリス国旗は合体してできている合体ロボ国旗だった!
4つの国家を内包するイギリスは3つの国旗が合わさっているのです!!
ん?
4つの国家なのに3つの国旗?
1つ足りなくないかって?
そこに気付くとは…やはり天才か…
何でそんな事になったのか…答えが気になるなら読んでみよう!!