ベルギー国旗はドイツ国旗とそっくりなんです。
ベルギーとドイツは隣同士なだけあって国旗も似ているのでしょうか？
それぞれの国旗の説明をしますと…
ベルギー国旗は縦三色旗で黒・黄・赤。
ドイツ国旗は横三色で黒・赤・金。
正直ややこしいですよね。
ぱっと見関係ありそうですが…
果たしてベルギー国旗とドイツ国旗に関係性はあるのでしょうか？
そこで著者なりにそれぞれの国旗の意味や由来から比較検証してみました。
果たして判定は！？
気になる人は是非見て下さい。
目次
ベルギー国旗の意味
ベルギー国旗の由来
ベルギー国旗とドイツ国旗の比較
ベルギーの由来
ビール王国ベルギー
基礎情報
まとめ
ベルギー国旗の意味
今からベルギー国旗の意味について解説していきます。
そうそう、気になっているであろう案件について最初に片付けておきましょう。
そう、ベルギー国旗とドイツ国旗の比較ですね。
ベルギー国旗
ドイツ国旗
ベルギー合衆国旗
さぁどれがどれだかわかります？
因みに言っておくと…
自分で用意しておいて自分で良く解らなくなってきました（おい）
上からベルギー国旗。
ドイツ国旗。
旧ベルギー国旗の並びです。
どう見ても関連性ありそうなんですがー…
でもね…残念ながら…結論からいうと関連性は…
ある！じゃない無い！と思います。
いやぁ余りにもそっくりだからついあると言ってしまいましたが…
多分無いんです。
信じられない？
大丈夫です、著者も信じられないです！
じゃあ何の影響を受けているのか…今から一緒に見て行きましょう。
覚悟は良いか？俺は出来ている。
では行きます。
まずベルギー国旗の意味を見て行きましょう。
ベルギーの国旗は黒・黄・赤の三色旗です。
黒は力、黄は充実、赤は勝利を表しています。
この三色はベルギーの中心勢力であったブラバント公家の盾紋の色に由来するそうです。
ブラバント伯領は、1106年～1467年までの間現在のベルギーの中北部、ブリュッセル地方を拠点とした公国でした。
後に、ハプスブルク家の支配下に入ります。
1831年以降はベルギーに帰属することになります。
で、その伯爵の盾紋が…
ブラバントの盾紋
これです。
黄色いライオンが黒地の中に配置されていますね。
そして赤い舌を出しています。
これで黒・黄・赤の三色となるわけです。
旗比率は13:15。
旗比率としては珍しい部類に属すると言っていいでしょう。
正方形にかなり近い形をしています。
気持ち横が長い感じですかね。
では次に成立までの経緯を視て行きましょう。
ベルギー国旗の由来
色々あって（おい）ベルギーはフランク王国の一地域でした。
843年、カール大帝没後、フランク王国は東フランク王国、西フランク王国、ロタリンギアに三分割されました。
870年、ベルギーはロタリンギアが東西フランクに分割吸収される際、東西に分かれる事となりました。
15世紀、ハプスブルク家の支配下になります。
ハプスブルク家がスペイン・ハプスブルク朝と本家ハプスブルク家に分かれ、ベルギーはスペイン領となりました。
オランダ独立戦争が勃発。
結果としてベルギー北部は豊かになり、オランダの一部として独立を承認されたのです。
ベルギー南部は貧しくなり、スペイン支配は続きました。
1714年、ベルギー南部はオーストリア領となりました。
1787年、オーストリア支配に対して反乱を起こした際、国旗が作成さたのです。
ベルギー合衆国旗
1790年1月、ベルギー合衆国が建国されます。
国旗は横三色。
が、同年12月に滅ぼされてしまいました…早い。
その後再びオーストリア領として再びハプスブルク家の支配下に戻ります。
1797年、ナポレオンが南ネーデルランドを占領しました。
南ネーデルランドはフランスに併合されます。
なんか南北に分かれまくりですねベルギー…大変だったんですね…
1815年、ナポレオン戦争（ナポレオンが完全に敗北するまでの戦争を言う）終結後、現在のオランダと共にネーデルラント連合王国として再編される。
1830年、ネーデルラント国王に対して独立革命を起こし、独立を宣言。
1831年、国旗の意匠が横から縦に代わる。
これはフランスの三色旗にならったとのこと。
公式に国旗として制定される。
横のままだと本当にドイツと見分けが…
1839年、オランダとベルギーの間で平和条約が締結される。
とまぁこのような経緯で国旗が作成され、制定された訳です。
さて…ここまでのベルギーの歴史を見て下さい。
ベルギーはオランダとフランスに挟まれていたおかげで支配者が割ところころ変わりました。
そして挙句の果てに地域が分断されて分割統治されてしまいます。
その結果としてベルギーで使われる言葉はオランダ語、フランス語、ドイツ語、と3つの言語に分かれてしまいました。
北部がオランダ語、南部がフランス語、となっているようです。
ドイツ語が放されるのは北東のごく一部のようです。
ベルギー国旗とドイツ国旗の比較
さてついにベルギー国旗とドイツ国旗の比較に入ります。
長かった…ベルギー王国が割とこうね…成立まで大変だったせいでね…？
まずベルギー国旗
最初に原型が作られたのが…1787年
横三色の赤・黒・黄
ベルギー合衆国旗
その後1831年、横縞から縦縞に代わる。
これはフランスの三色旗にならったとのこと。
まぁそもそも散々独立の為に戦ってきた敵国…
オランダやらオーストリアの国旗が横三色旗なので…そら変えますわ！！（笑）
赤は勝利、黒は力、黄は充実を意味します。
さて一方ドイツ。
1848年に黒・赤・金の横三色旗がドイツ同盟旗として採用される。
1871年、ドイツ帝国では黒・白・赤の横三色旗が旗として採用される。
1949年に再び黒・赤・金の横三色旗が国旗として復活。
赤は自由を求める情熱、黒は勤勉と力、金は栄誉と真理の輝きを意味します。
ドイツ国旗
こうして整理してみると明白ですね。
ベルギー国旗が成立してからドイツ国旗の原型が誕生した。
なので万が一真似しているとしたらドイツ国旗の方となります。
つまりベルギー国旗は完全にドイツ国旗とは無関係。
ベルギー国旗が縦にしたのも多分横三色旗に良い思い入れが無い（笑）のでフランスにならって縦にしたのでしょう。
ここまではOKでしょうか？
次にドイツ国旗がベルギー国旗の真似をしたのか？という点について視て行きます。
ドイツ国旗の三色の由来ですが…
黒・赤・金はフォン・リュッツォー義勇兵団の制服の色由来と決まっています。
なので…無関係な可能性が高いですね。
このフォン・リュッツォー義勇兵団が組織されたのは1813年です。
既にベルギー国旗のひな形は存在しています、が…
流石に彼等の装束である黒マント、赤肩章、金ボタンをベルギー国旗リスペクト！の配色！
というのはちょっと強引ですよね。
という訳で著者が考察したところ、結論としては無関係！！
で良いのではないかと思いました。
関連リンク：ドイツ国旗
ドイツ国旗についてもっと知りたい方は上記のリンクをどうぞ
ベルギーの由来
ベルギーの国名は先住民のベルガエ族から由来しています。
ベルガエ族の国、という意味らしいです。
ベルガエ族の意味には2つ説があり、「bol」（沼地）「gai」（森林）が合わさったものという説と、「belboe」（戦士）という意味という説です。
どっちもありそうですね…。
ビール王国ベルギー
皆さんビールは好きですか？
著者はお子様な味覚のため、ビールが美味しく飲めない可哀想な子なのですが…
ベルギーはなんとビール王国のようです。
1500種類以上のビールがあるようで…
色・味・香り・アルコール度数・温めて飲むビールとまぁそれはもぅバラエティに富んでいるらしく、フルーツやスパイスを加えたもの（カクテルですかね？）もあるようです。
なんかこぅ…スタバ？
ビールのスターバックスですか？
って感じになりますね…。
つまりとりあえずビールが出来ない国なのではないかと。
ドイツではビール風呂が流行っているようですが…（詳細はドイツ国旗のページでどうぞ）
ベルギーも負けていませんね…！
ビール好きな人なら一度は行くと楽しいのかもしれません。
基礎情報
国名：ベルギー王国（白耳義）
独立：1831年7圧31日
制定：1831年1月23日
旗比率:13:15
面積：30.528平方キロメートル（日本の約12分の1）
人口：1,132.2万人
首都：ブリュッセル
言語：オランダ語、フランス語、ドイツ語
宗教：伝統的にはカトリックだが、近年はムスリム移民が増加
通貨：ユーロ
時差：-8時間
国歌：ブラバントの歌
まとめ
・ブラバント家の盾紋から黒・黄・赤
・赤は勝利
・黒は力
・黄は充実
・最初は三色旗だったが、フランスにならって縦三色旗にした
・長期間のオランダやフランスによる分割統治の影響で北部と南部で使用言語が異なる
・ドイツ国旗との関連性は無い。というかベルギーの方が先
・ベルギーはビールのスターバックス状態
以上です。
国歌を見ていただくと解るように、ブラバント家はかなり愛されていたようですね。
国旗の色だけではなく国歌までもブラバント家とは…
まぁベルギー王国の成立後はブラバント公が王家相続人に授けられる称号になっています。
なので当然といえば当然かもしれませんね。
そして関連無いとか言いつつアレでしょ？
意識している痕跡くらいあるのでしょ？
とか正直思っていましたが…
ごめん、ドイツ国旗とベルギー国旗、無関係ですわコレ（笑）
いや～偶然ぅてのはあるものですねぇ…
いやはや不思議な事です。
後、ベルギーのビールはヤバいですね。
多過ぎますね。
もしかしたら僕が美味しいと思えるビールがあるかもしれない…
次回予告：フィンランド国旗
スカンディナビア十字旗の1つ、フィンランド国旗。
その成立にはかなりお洒落な由来が隠されています。
ここまで洒落た経緯を持つ国旗も珍しいのでは…？
見た目も青と白で凄い綺麗ですっきりしていますしね！
こうご期待！