シュワルツ・ロット・ゴルト!
実はこれ…ドイツ語で黒・赤・金を示す言葉で、なんとドイツ国旗の愛称なんですよ。
恰好良いですよねドイツ語。
こんな恰好良い愛称を持つドイツ国旗ですがその採用には紆余曲折があったのはご存知ですか?
そんなドイツ国旗の意味や由来、更には今はもぅ見れない東ドイツ国旗についても解説していきたいと思います。
尚、ドイツ国旗とそっくりなベルギー国旗についてですが…
ドイツ国旗とベルギー国旗の比較はベルギー国旗の記事の方でやっているのでそちらをご照覧下さい。
更にはドイツでビールは飲むだけじゃない。
じゃあ何に使うのよ!?
ってところも解説していきますよ!
目次
ドイツの国旗の由来
フランスの国旗やイタリアの国旗は3色の縦縞でしたがドイツの国旗は3色の横縞が特徴です。
上から黒・赤・金で塗り分けられたドイツの国旗はフランスの国旗やイタリアの国旗に愛称があるようにちゃんと愛称があります。
その呼び名も…シュワルツ・ロット・ゴルト!
ドイツ語ってずるいですよね…これ、日本語に訳すとただの黒赤金なんですよ?
黒赤金って言ってるだけなのになんか必殺技みたいなんですが!
漫画とかで喰らえ!俺の必殺技!シュルツ・ロット・ゴルト!!って叫んでも違和感ないと思うんですよ。
由来でしたねすみません。
1815年に創設されたドイツ統一の為の学生組織である「全ドイツ学生組合」(ブルシェンシャフト)が黒・赤・金の3つをシンボルカラーに採用したのが始まりと言われています。
この色はプロイセン王国のフォン・リュッツォー義勇兵団の制服の色(黒マント・赤肩章・金ボタン)をモチーフにしたと言われています。
それぞれの色の意味ですが…
- 黒は勤勉と力
- 赤は自由を求める情熱
- 金は栄誉と真理の輝き
を表すと言われています。
しかし!起源は1815年にあるにも関わらずドイツ国旗が正式に現在の形になるにはいましばらくの時間が必要だったのです。
次章でそこらへんについて解説していきます。
尚、余談ですが志願兵のみで構成されていたリュッツォー義勇兵団は大した活躍もしておらず、脱走者も非常に多かったらしいです。
全ドイツ学生組合がシンボルカラーに用いたこのシュワルツ・ロット・ゴルトですが1848年~1866年の間ドイツ同盟の同盟旗となりました。
ですが、その後に誕生したドイツ帝国では採用されなかったのです。
ドイツ帝国で採用されたのは黒・白・赤の横三色で黒と赤は同じだけど金色が抜かれて白が入ってきています。
これはこれですっきりしてて良い感じがするんですけどね。
金色が入るとどうしてもけばけばしい感じがしてしまうので。
という著者の個人的な嗜好の話でした。
1919年、ドイツ帝国は第一次世界大戦で崩壊、現在のドイツ国旗が採用されました。
しかし(そう、まだドイツ国旗の受難は続くのです…)ナチス・ドイツが現れます。
1935年から1945年の間、ドイツ国旗はナチス党旗であるハーケンクロイツになってしまうのです。
第二次大戦が終了してしばらく経った1949年、旧西ドイツの国旗として三度復活して今に至ります。
まさに三度目の正直…大変でしたね…
採用されては消え、採用されては消え、頑張ったねシュワルツ・ロット・ゴルト…
しかしまだ歴史の狭間に消えたドイツ国旗はあったのです。
それは東ドイツ(ドイツ民主共和国)の国旗。
次章ではそこらへんを解説していきます。
東ドイツの国旗の由来
第二次大戦が終わりドイツは東西に分裂してしまいます。
これが西ドイツと東ドイツの始まりです。
資本主義・自由主義陣営がドイツの西側、共産主義・社会主義陣営がドイツの東側を占拠し、1つの国であったドイツは2つに引き裂かれました。
東ドイツは1959年まで西ドイツと同じ国旗シュワルツ・ロット・ゴルトを採用していましたが、1959年からは国章をシュワルツ・ロット・ゴルトに組み込むことで西ドイツ国旗と混同されないよう差別化を行いました。
麦の穂は農民、金槌は工場労働者、コンパスは知識階級、円内の赤は社会主義を表していました。
赤が社会主義というのは旧ソ連や中国の国旗に通じるものがありますね。
この東ドイツは1990年、ベルリンの壁崩壊とともに西ドイツへと吸収されるという形で消滅しました。
国旗もそれに伴い消えて行ったのです。
ドイツの由来
ドイツの由来についてここでは話します。
ドイツという単語は高地ドイツ語を合体させたものです。
「diutisk(民衆、同胞」と「Land(国)」を合わせたドイッチェランドからドイツ、という事のようです。
因みにドイツはゲルマン人が多いため、英語の「Germanay」はゲルマン民族の事で異邦人、戦士といった意味を持っています。
古代のゲルマン民族は、ドイツの森の奥深くや北欧に住む好戦的な民族でした。
フン族の西進に押される形で彼等はイギリスやフランス、イタリアにまで移動してきたことから異邦人、戦士、といった意味がついているのではないでしょうか。
さて、そんなドイツですが、今のドイツといえばビールとソーセージと高速道路って言いますよね?
なんとドイツ人はビールを飲む以外にも使い始めたとのことです。
それは風呂…何それって思いますが風呂に…うん、自分でも書いてて良く解りませんね(笑)
次の章でそこらへんについて触れてみます。
ドイツで流行りのビール風呂
どうもドイツではビール好きが高じてビールをお風呂に入れ始めたとの事です。
ビールは飲むものって言ってるのは最早ドイツでは古いのかもしれません(笑)
では何故ビールを風呂に入れるのか?
ビールが好きだから?
違うんですよ。
なんと美容に良いらしいんです。
美への追及となると妥協しない女性達がビール風呂は美容に良い!ということでビール風呂がどんどん流行っているらしいんです。
なんとビール風呂専用のビールまで新発売されたとのこと。
人気が出過ぎてホテルにビールプールやビール風呂付きのエステプランが登場したり…隣国のオーストリアではビール銭湯までオープンしたとか…
これ、入ってるうちに酔っ払わないんですかね…?
酔ってしまって溺れたら洒落にならない気がするんですが…(笑)
因みに、美容には本当に良いらしく、かのクレオパトラも牛乳風呂だけではなくビール風呂にも入っていたとの事なのである意味太古の昔から続く美容法だったのかもしれません。
しかし何でビールが美容に良いの?と思いますよね?
私は思います!
で、調べてみたらドイツでビールを名乗れるのは大麦、ホップ、水のみを使用したもののみがビールを名乗れ、添加物や保存料を入れる事は禁止されています。
そしてビールそのものに含まれるビタミンやミネラルが入浴時に肌を潤してくれるみたいです。
やり方は簡単で、お風呂にお湯を張ります(半分くらい)。
そこにビールを2、3リットルぶち込みます。
38度前後で20分くらいつかるのが良いらしいですよ。
飲んでも良いのかって?
さぁ…まぁ身体をきちんと洗っていて浴槽も綺麗なら問題無いんじゃないでしょうか…?
一応言っておきますが…自己責任でお願いしますね?
循環浴槽の場合等だとどんな影響があるか解らないので気を付けて下さい。
基礎情報
国名:ドイツ(ドイツ連邦共和国 日本語表記:独逸)
建国年:1871年
国旗制定日:1949年
首都:ベルリン(約352万人)(2015年12月31日時点,連邦統計庁)
面積:35.7万平方キロメートル(日本の約94%)
(ベルギー,オランダ,ルクセンブルク,フランス,オーストリア,スイス,チェコ,ポーランド,デンマークの9カ国と国境を接する)
人口:8,218万人(2015年12月末),人口密度:1平方キロメートルあたり約234人(独連邦統計庁,世銀)
民族:ゲルマン系を主体とするドイツ民族(在留外国人数約911万人)(2015年末,連邦統計庁)
言語:ドイツ語、他
宗教:カトリック(29.9%),プロテスタント(28.9%),イスラム教(2.6%),ユダヤ教(0.1%)(独連邦統計庁)
通貨:ユーロ
国歌:戦前から引き継いだもの(ハイドン弦楽四重奏「皇帝」を使用),但し歌詞は三番のみを使用
時差:-8時間
まとめ
- ドイツ国旗の相性はシュワルツ・ロット・ゴルト(黒赤金)
- 黒は勤勉と力、赤は自由を求める情熱、金は栄誉と真理の輝き
- 2回採用されて2回他の国旗に差し替えられ、今採用されたのは3回目
- 東ドイツの国旗もあった
- ドイツの由来は「diutisk(民衆、同胞」と「Land(国)」を合わせたドイッチェランドからドイツ
- ドイツではビール風呂が流行中!
やっぱりドイツ語はずるいですよね…シュワルツ・ロット・ゴルトって恰好良いでしょ…日本語だと黒赤金なのに…(しつこい)
因みにドイツ国旗とそっくりなベルギー国旗。
それぞれの違いを比較検討した記事はベルギー国旗の方にあります。
是非ご覧ください。
関連リンク:ベルギー国旗
次の記事は日の丸の予定です。
実は1歩間違えると日の丸にならないで鍋の蓋になる可能性があった!!
そして古くからあったにも関わらず正式に制定されたのは実はごく最近だった日の丸ちゃん!!
その受難(?)にみちた日の丸に迫りますよ!!