ベネズエラ国旗の意味や由来

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ベネズエラ国旗もペルー国旗と同じく2種類あるんです。
ただ、外務省HPではベネズエラ国旗は官用旗のものが掲載されていましたのでそちらをこちらもヘッダーに採用しております。
この差はいったいなんなんでしょうね…?
政府からの要請とか?
でもペルー国旗の方が民間旗である説明にはなりませんね。
ベネズエラ国旗の意味から、ベネズエラでのたまげる誕生日プレゼントまで解説していきます。

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目次
ベネズエラ国旗の意味
ベネズエラ国旗の由来
ベネズエラの由来
ベネズエラの娘への誕生日プレゼント…?
基礎情報
まとめ

ベネズエラ国旗の意味
ベネズエラ国旗は横三色旗で上から黄・青・赤となっています。
中央には8つの白い五陵星(ごりょうせい)が配置されています。
左上には国章が入りますが、ペルーと同じく官用旗のみ国章が入るようになっています。
ではまず色から解説して行きます。
黄色は豊かな天然資源、黄金に富む新大陸を表します。
青は新大陸と旧大陸を隔てるカリブ大西洋を象徴しています。
赤は独立戦争で流された血と勇気、そしてスペインのある旧大陸を示しています。
いつも思うんですがなんで植民地化されていた国って国旗に宗主国をイメージしたものを入れる国があるんですかね?
植民地化されていた時代を忘れないために、とか何でしょうか。
もしくは独立時に手助けしてくれた宗主国の人種の方達への配慮等ですかね。
次に中央の8つの五陵星(ごりょうせい)です。
因みに、元々の星の数は7つでした。
7つの星は独立戦争時に立ち上がった7植民地州(バルセロナ、バリナス、カラカス、クマナ、マルガリータ、メリダ、トルヒージョ)を表しています。
そしてそこに1つ…19世紀末からの領有権を争っているガイアナ西半分のエセキボ地区を加えて8つの五陵星としています。
このエセキボ地区というのは、ベネズエラと英領ギアナ間で国境紛争があった地区です。
1895年に起きたこの国境紛争は、エセキボ川での国境案が拒まれた為に、今もベネズエラはこの地域の領有権を主張しています。
その兼ね合いがあってエセキボ地区を加えたのでしょう。
次に左上の国章についてみていきます。
例によって拡大した図が必要だと思うので国章を用意しました。

ベネズエラ国章

じゃじゃ~ん!
…美しい…。
これは…美しいですね…。
上から順に解説しますね。
まず一番上にある白い角…これは豊穣の角です。
ペルー国旗にもありましたね。
名前の通り豊かさの象徴です。
次に左上の赤い部分…これは麦の束です。
肥沃な大地を表しています。
右上の黄色の部分。
これは国旗とサーベルの図案で、自主独立を意味して行きます。
国旗の中の国章の中に国旗の図案があってそのくしゃってなってる国旗の中には更に国章があってその国章の中には国旗が…とか考えるとSANチェックになるのでここらで辞めましょう。
次に青い部分の馬ですね。
この前向きに疾走する馬は解き放たれた自由の象徴です。
因みに1864年から1930年までの国章では、この馬は右に走っていました。
1954年から2006年までの国章では、この馬は右向きに走りつつ左に振り向いていました。
そして2006年からまっすぐ左に向かって走る今の形になりました。
右に走っていたけど方向転換して今度は左に走っているという事ですかね…。
この変更の節目節目の年を視ても大きな事件は無いのですが…
単純に左向きに疾走させる姿に変えたというのは左翼政権や社会主義的思想をアピールしているのかなと思います。
建国当初右に向かって疾走していたのは愛国心・保守的、といった意味合いだったのかもしれません。
振り返りつつ走っているのは左翼思想と保守的思想のバランスを意味しているのでしょうか。
次に左下の文字についていきましょう。
19 de Abril de 1810(1810年4月19日)
Independencia(独立)
右下の文字も視て行きますね
20 de Febrero de 1859(1859年2月2日)
Federacion(連邦)
一番下の文字はこうです
Republica Bolivariana de Venezuela(ベネズエラ・ボリバル共和国)
左右の樹木については…情報が無かったのですが、他の国旗と同じ図案を調べました。

まず、左側は恐らく月桂樹の葉です。
月桂樹は勝利と栄光を表しています。
メキシコ国旗やペルー国旗で使われています。

右側は恐らくヤシの枝だと思います。
ペルーの国章に使われていますね。

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ベネズエラ国旗の由来
16世紀頃から…えー例によってスペインに植民地化されます。

1806年、フランシスコ・デ・ミランダによって反乱が起きる。
この反乱は鎮圧されてしまうが、ミランダは横三色のミランダ旗と呼ばれる黄・青・赤の横三色旗を考案した。

1808年、スペイン独立戦争が勃発

1811年、シモン・ボリバルとミランダがベネズエラ第一共和国を樹立。
この時に三色旗は国旗として制定される。
左上には国章が配置されていた。

1811年のベネズエラ国旗

不均等なのがちょっと(だいぶ?)気になりますな…
1819年、ベネズエラとヌエパ・グラナダからなるコロンビア共和国結成。

コロンビア共和国国旗1821年ー1831年

 

1830年、ベネズエラはコロンビア共和国から脱退、独立国となる。

1859年、連邦戦争が起き、国旗が七星のものになる。

ベネズエラ連邦旗

1930年に国章の入った国旗(現在の形に近いもの)となる。

ベネズエラ1930年-1953年国旗

1953年に国章の馬が振り向きつつ走る形に修正される。

2006年には馬が左に向かって疾走するように修正する。

こうして現在のベネズエラ国旗が完成したのです…。
長い…長過ぎる…
読む方も大変でしょうが書く方も大変ですからねこれね!?
つかこれでも結構省いたんですよ!(泣)
国旗変更しすぎでしょう…いやまじで。
アメリカ合衆国の星条旗もかなり変更したした言われておりますが…
ベネズエラの方がこう…
図案の変更の規模という点では勝っているのでは?

まぁ、とりあえずこのような経緯でベネズエラ国旗は制定されました。

ベネズエラの由来
ベネズエラの名前には諸説あります。
その中の1つを紹介します。
アメリカ大陸の名前の由来ともなったアメリゴ・ヴェスプッチがボリビアを探検していた時に、先住民が水上に家を建てて住んでいるのを見て小さなヴェネツィア、と称した事に由来するという説があります。
ヴェネツィアはご存知イタリアのヴェネツィアで、水上に建設された都市です。
余談ですが、通貨単位のボリバルというのは独立戦争の英雄、シモン・ボリバルから来ているんですよ。

ベネズエラの娘への誕生日プレゼント…?
ベネズエラでは15歳の娘の誕生日に豊胸手術をプレゼントするというのが流行っていたそうです。
いや、今も流行っているかは解らないのですが(おい)銀行では手術に対する融資枠があったり豊胸手術のCMが日常的に流れたりしているようです。

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基礎情報
国名:ベネズエラ共和国(委内瑞拉)
建国:1830年
制定:2006年
旗比率:2:3
面積:92,050平方キロメートル(日本の約2.4倍)
人口:29.9百万人
首都:カラカス
民族:混血51.6%、白人43.6%、黒人2.9%、アフリカ系07%、その他1.2%
言語:スペイン語
宗教:国民の大多数はカトリック
通貨:ボリバル・フェルテ
時差:-13時間
国歌:勇敢な国民に栄光を

まとめ
・黄色は豊かな鉱物資源と新大陸
・青色は大西洋
・赤色は勇気と独立戦争で流れた血とスペインの旧大陸
・8つの星は独立当初の7州と領有係争地のエセキボ地区
・左上には国章(ただし民用旗では省略)
・ベネズエラは小さなヴェネツィアという説がある
・ベネズエラは整形手術がかなり一般的…豊胸手術が誕生日プレゼントだったりする
以上です。
いやーベネズエラ国旗変わり過ぎでは…?
割とでかい変更が多い…
つか、国章がまず変わるから国章を国旗に入れてると自動的に国旗も変更されるというのが…
だから民間旗は国章省いているんでしょうかね?
国旗の変更って凄いお金かかるんですよ。
何せ国中の国旗を差し替えないといけないんで…。
だけど、国章を記載してない旗なら国章を変更しても差し替えなくて良いじゃないですか。
そう考えると民間旗は国章を外したものとする、という国旗は…
裏を返せば国章をまたほいほい変更する可能性があるということですよね。
ただまぁ国章変更して国旗変更となったとしても、官用旗だけならそこまで経費がかからないという事で…
ううむ…これは賢いのではないだろうか…!!
と、感心している場合ではない気もしますが、そういうからくりなんじゃないかな、と思う訳ですよ。
ペルー国旗も民間機と官用旗で国章の有無が解れていたのはそういう事なのかなと!

次回予告:ハンガリー国旗
ハンガリーと言えば日本人の大好きなアレ!
最早初っ端から国旗と関係無い話題だがまぁそれはそれ、これはこれ!
ハンガリー行くならアレには入れ!!
じゃない、次回はハンガリー国旗について解説しますよ!!
こうご期待!

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