アラブ首長国連邦の国旗の意味や由来

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ドバイで有名なアラブ首長国連邦

4色というシンプルな国旗構成ですが

そこに込められた意味は実に多様でした。

というか昔のイスラム教国の国旗の色合いが

シンプル過ぎますハイ。

 

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もくじ

アラブ首長国連邦の国旗の意味

アラブ首長国連邦の国旗制定までの経緯

アラブ首長国連邦が世界一離婚率高い事情

アラブ首長国連邦の意味

基礎情報

まとめ

 

アラブ首長国連邦の国旗の意味

アラブ首長国連邦の国旗は旗比率1:2.

中央に意匠が無い旗としては標準的な旗比率と言えるでしょう。

 

次に、アラブ首長国連邦の国旗の色合いです。

旗竿側に縦に赤色、そして横三色が

上から緑・白・黒の全四色で構成されています。

 

旗竿側に1色入れて横三色もしくは横二色の旗は割とありますが

縦に1色入れるというのは割と珍しいんですよ。

 

アフリカの国旗に多く見られますが、アフリカ国旗の場合旗竿側は縦ではなく

三角形に色を入れてきています。

アラブ首長国連邦国旗はそう言う意味では珍しいデザインの

国旗の部類に入ると思います。

 

この赤・緑・白・黒は汎アラブ色と言われている色合いです。

アラブ圏の国旗で良く使われている色合いということですね。

 

それではそれぞれの色を見て行きましょう。

 

赤色はアラブ社会の血縁とイスラム聖戦で流れた血を表しています。

アラブ社会…というかイスラム教国は、年長者を敬う国が多く、

血縁社会になりがちなのでそこらへんも国旗に組み込まれていると言えるでしょう。

また赤もイスラム教のシーア派の一派であるハワーリジュ派の伝統色でした。

バーレーンやオマーンの国旗にも採用されています。

このハワーリジュ派はかつてペルシャ湾に栄えていたので地理的にも

アラブ首長国連邦の今の位置にも近しいものがあります。

 

緑色はイスラム王朝のファーティマ朝を表し、また豊かな国土も表しています。

ファーティマ朝もイスラム教のシーア派の国でした。

こうなるとアラブ首長国連邦はシーア派の国と思いますよね?

しかしアラブ首長国連邦のイスラム教徒の比率は…

スンニ派は78%、シーア派が22%となっています。

 

まぁスンニ派は多数派でシーア派は少数派なので

この構成比率は別段変な事では無いのですが…

国旗にここまでシーア派の意匠が入っていると

シーア派がもう少し多いかな?とは思っちゃいますよね。

 

ファーティマ朝の国旗は緑一色でしたので

まさに緑色=ファーティマ朝、といった形ですね。

 

次に豊かな国土ですが…

…。

アラブ首長国連邦ってほとんど砂漠なんですよね(笑)

 

また、日本と比べて海外の夏は過ごし易いと言われています。

それは温度は高くても湿度が低いから…

日陰にいけばだいぶ涼しいからと言われています。

 

で、アラブ首長国連邦の夏はなんと湿度も高い日本型…

しかも日本より温度が高くなる…つまり…地獄(笑)

 

と、私の先輩でドバイに行った人が言っていました。

 

国民の殆どは沿岸部もしくはオアシス近辺に住んでいるとの事です。

 

次に白色です。

白はウマイヤ朝と清浄さを表しています。

ウマイヤ朝は初めて世襲制を採用したイスラム王朝です。

その国旗の色は白一色。

まさに白色を象徴する国家と言えるでしょう。

また、ウマイヤ朝は異教徒や異民族を

上手く統治機構に組み込んだ王朝でもあります。

 

キリスト教徒に比べるとここら辺はイスラム教徒の方が

寛容だつたイメージがありますね。

 

まぁ当時(中世)はイスラム教の方が押していたので

押している側の余裕とも言えるかもしれませんが…

 

アラブ首長国連邦は多数の外国人労働者が居るので

異教徒異民族との融合を意識して

ウマイヤ朝の色である白色を採用したというのは

大変うなずける話であると思います。

 

黒色はアッバース朝とイスラムの勝利、

そして石油資源を意味しています。

 

アッバース朝はイスラム帝国と言えばアッバース朝。

と言われるほどに栄えたイスラム教国であり、その国旗は黒一色。

エジプトやアラブ、中国といった諸国の文化が融合し大変栄えました。

中世の頃はイスラム教国が文明の最先端を行っていましたが

これにはアッバース朝の影響が大きかったのではないでしょうか。

 

それはさておき…昔のイスラム教国の国旗ってシンプル過ぎませんか(笑)

いや、シンプルなのは筆者は大好きですが!

 

イスラムの勝利というか黒が勝利というのはエジプト国旗の黒などとも共通しています。

いや、エジプト国旗の黒は相手の敗北だった気がするので厳密には違いますが…

 

石油資源に関しては説明不要な気もしますが

アラブ首長国連邦は石油資源で大変有名な国ですね。

 

アラブ首長国連邦のドバイもオイルマネーで発展した

都市としてとても有名でした。

 

以上がアラブ首長国連邦の国旗の意味です。

 

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アラブ首長国連邦の国旗制定までの経緯

アラブ首長国連邦が今ある地域は

アケメネス朝ペルシャ、イスラム帝国と

大帝国の支配地域となっていました。

 

16世紀、ポルトガルがペルシア湾沿いの

海岸地区を支配しました。

この支配は150年間続きました。

 

海岸地区以外はオスマン帝国に支配されていました。

17-18世紀頃にアラビア半島南部から移住してきたアラブの部族が

それぞれ支配地域を形成し、現在のアラブ首長国連邦の基盤となりました。

その後海賊国家として発展してきて、

イギリス、オマーン帝国と激しく戦いました。

1820年、イギリスはアラブ首長国連邦の前身であるこの勢力と

休戦協定を結びました。

彼等はトルーシャル首長国と呼ばれる事となります。

1835年、イギリスと首長国は永続的な休戦条約を結びました。

この後、1892年までに全ての首長国がイギリスの保護下に入り

イギリス保護領となりました。

トルーシャル・オマーンと呼ばれていました。

 

1950年代…アラブ首長国連邦でも

石油資源の開発が活発になる。

石油資源の開発により一気に有力国家になりました。

 

1968年、イギリスがスエズより東から撤退する宣言を出す。

トルーシャル首長国は連邦国家設立を目指して協議を行う。

その結果、アラブ首長国連邦が誕生しました。

アジュマーン、アブダビ、ウンム・アル=カイワイン、

シャルージャ、ドバイ、フジャイラの各首長国が集合。

アラブ首長国連邦として独立しました。

この時に国旗も制定されたのです。

 

1972年、ラアス・アル=ハイマが加入。

現在の7首長国による連邦国家が成立。

そして現在に至ります。

 

アラブ首長国連邦が世界一離婚率高い事情

アラブ首長国連邦は世界一離婚率が高いみたいです。

その理由というのが高過ぎる婚約金。

政府が一応上限を設定しているにも関わらず無視して

新婦側は新郎側に高額の婚約金を要求。

 

役所に届けて夫婦になってもすぐに同居も出来ず

披露宴を行ってから同居する為、高額の婚約金を

納めてから同居まで数か月~数年かかります。

結婚式に披露宴、新婚旅行と全部新郎負担となり

総額でもかなりの金額になります。

余りの費用に同居までに結婚したくなくなるという

成田離婚ならぬ婚約離婚?が起きたりするとか…

 

ただ、イスラム教国であるアラブ首長国連邦だと

結婚後、女性は家から出るのもままならなかったりも

するみたいなのでどっちもどっちかもしれません…

 

アラブ首長国連邦の意味

アラブの意味は砂漠の民や遊牧の民です。

アラブ首長国連邦の土地は砂漠が多く

そこで生きてきた部族の作った土地なので

当然のネーミングといえばネーミングです。

 

首長連邦というのは7つの首長国が

集まった連邦国家なのでアラブ首長国連邦。

という名前になりました。

 

尚、英語表記の頭文字を取った

UAEと呼ばれる事も多いです。

 

基礎情報(外務省HPより)

国名:アラブ首長国連邦(亜剌比亜首長国連邦)

旗比率:1:2

独立:1971年12月2日

国旗制定:1971年12月2日

面積:83,600平方キロメートル

人口:約927万人

首都:アブダビ

民族:アラブ人

言語:アラビア語

宗教:イスラム教

通貨:ディルハム

国歌:アラブ首長国連邦国歌

 

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まとめ

・赤はアラブ社会の血縁とイスラムの聖戦で流れた血、そしてハワリージュ派の伝統色

・緑はファーティマ朝と豊かな国土

・白はウマイヤ朝と清浄さ

・黒はアッバース朝とイスラムの勝利、石油資源

・・旗比率は1:2

・旗竿側に縦の赤色、上から順に緑・白・黒の横三色旗

・アラブ首長国連邦は7つの首長国による連邦制

・アラブは砂漠の民。

アラブ首長国連邦は砂漠の民の連邦国の意味。

・アラブは世界一離婚率が高い

 

以上です。

アラブ首長国連邦国旗の色…

全部イスラム教国関係…

なんという信仰心!!

これはガチですね。

やばいですわ!

それはさておきやはり暑くて湿度が高い…

日本以外にも高温多湿な夏がある国が…

まぁ有りますよね世界広いからね。

 

まぁ寒いより良いですよね。

え?砂漠の夜?

…。

では皆さんまた次の記事でお会いしましょう!!

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