スロバキア共和国の国旗の意味や由来

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スロバキア国旗はチェコスロバキアから分離した際に弄られました。

何故弄ったのか?

どのように弄ったのか?

元はどんな意匠の国旗だったのか?

他国の国旗に配慮した結果だったのです。

また、縦掲揚時になみなみならぬこだわりがあるのもスロバキア国旗の特徴です。

果たしてどのような特徴があるのか…一緒に見て行きましょう!

 

もくじ

スロバキア国旗の意味

スロバキア国旗の制定の由来

スロバキアの由来

基礎情報(外務省HPより)

まとめ

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スロバキア国旗の意味

スロバキア国旗は横三色旗にスロバキアの国章を旗竿側に配置したものです。

 

配色は上から順に白・青・赤。

この配色は汎スラブ色と言われている配色です。

 

旗比率は2:3となっています。

 

それでは配色について解説していきたいのですが…

手元の資料に配色についての記載が無いんですよ

 

汎スラブ色ということでロシア国旗あたりと同じ意味あいかな?

と、著者的には思うのでここは一応スロバキア国旗の汎スラブ色はロシア国旗の汎スラブ色と同じ意味あいである、と仮定しておきます。

という訳で、詳細はロシア国旗の方をお読みください…

 

一応簡単にロシア国旗の色の意味を挙げてはおきます。

 

白色は高貴と自由

青色は名誉と純潔

赤色は愛と勇気

 

をそれぞれ表しています。

 

次にスロバキア国旗の中にある国章について説明していきます。

 

これですね。

まずお気づきになられたと思いますが、この国章も白色・青色・赤色と汎スラブ色で構成されています。

同じ配色を採用する事で国旗との一体感を狙った…のかもしれませんね。

 

この赤い盾型の国章には十字が2つと3つの青い丘が描かれています。

あのもこもこしたの丘なのって?

そう、丘なんです。

 

まず、ダブルクロスと呼ばれる白い十字架が2つ重なっている部分について解説します。

これは古くから東ヨーロッパで使用されてきたキリスト教(まぁ十字架といえばキリスト教ですよね)の族長十字です。

 

東ローマ帝国の正教会のシンボルでもあるんですよ。

 

次に、3つの青い丘についてです。

これは元々はハンガリーの伝統的な標章でした。

ハンガリー紋章の緑の丘を青い丘に変えてスロバキア国章としたのが始まりです。

 

これがハンガリーの国章です。

右下を観て下さい。

緑のもこもこが3つありますよね。

ついでに(?)族長十字もありますね。

これはパクリじゃないかって?

何故こんなにそっくりなのかと言いますと…

偶然!

ではなく、スロバキアは長い間ハンガリーに属していたんです。

なのでハンガリーの国章を参考にしたんですね。

 

さて、この3つの青い丘ですが、これはタトラ山、ファトラ山、マートラ山の3つの山を示しています。

タトバ山ではありません。

タトラ山です。

 

マートラ山は現在ハンガリー領内にありますが、この3つの山を国章にいれることで、スロバキアの山がちな国土を表している、と言われています。

 

因みに、縦に掲揚する際は国章を縦にする事が義務付けられています。

そして白色が旗竿側になります。

これ、縦掲揚専用の国旗を別に作らないといけないんですよね。

結構大変な気がしますが…どうなんでしょう?

 

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スロバキア国旗の制定の由来

スロバキアは10世紀頃からハンガリーによって支配されていました。

当時は北部ハンガリーと呼ばれていたのです。

 

19世紀頃になると、民族主義が高まり、スロバキア人と自らを呼び始めます。

ハンガリーからの独立運動が行われるようになるのです。

 

1848年、スロバキア国旗の原型である国章を除いた旗をハンガリーからの独立闘争の旗印としたのがスロバキア国旗の始まりです。

 

1918年、スロバキアは独立を宣言。

北部ハンガリーのほとんどを奪取。

しかし、ハンガリーで領土回復運動が高まる。

国名をチェコスロバキアとしました。

これは、単独での独立は難しいとチェコとスロバキアが同盟を結んだ事に由来します。

 

1939年、ナチスドイツの支援により、チェコスロバキアからスロバキア共和国として独立。

この時に国章の無い国旗を国旗として使用。

枢軸国側で第二次世界大戦に参戦。

 

1945年、ソビエト連邦に占領される。

チェコスロバキア共和国が復活。

国旗はチェコスロバキア共和国のものに戻る。

 

1960年、国名をチェコスロバキア社会主義共和国に改称。

 

1969年、チェコスロバキア社会主義共和国内に、スロバキア社会主義共和国が発足。

国旗を汎スラブ色の横三色旗とする。

(現在の国旗から国章を除いただけのもの)

 

1990年、ビロード革命の結果、スロバキア社会主義共和国がスロバキア共和国と改称。

ビロード革命とは共産政権が倒れた出来事です。

その後、チェコとスロバキアが分離独立する法案が通りました。

 

1992年、国旗に国章を追加。

これはスロバキア国旗がロシア国旗と全く同じになってしまう事に配慮したとの事です。

 

1993年1月1日、チェコとの連邦を解消しました。

チェコスロバキア関連の詳細はチェコ国旗の意味や由来の記事もお読みください。

 

スロバキアの由来

スロバキアはスラブ人に由来します。

スラブ人は6世紀にはこの地に定住していました。

彼等の言葉で『スラブ民族の土地』という意味を持ちます。

そもそもスラブとは何ぞや?と言いますと、スラブはゴート語で口数の少ない、のろまな人々、といった意味を持ちます。

酷くないコレ…?

 

基礎情報(外務省HPより)

国名:スロバキア共和国

建国:1993年

国旗制定:1992年

旗比率:2:3

面積:49037平方キロメートル

人口:544.5万人

首都:ブラチスラバ

民族:スロバキア人80.7%、ハンガリー人8.5%等

言語:スロバキア語

宗教:ローマ・カトリック62%、プロテスタント6%等

通貨:ユーロ

国歌:稲妻がタトラの上を走り去り

時差:-8時間

 

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まとめ

・スロバキアの国旗は汎スラブ色

・ロシア国旗と同じになるために国章を追加した

・スロバキア国旗の旗比率は2:3

・スロバキア国旗は縦掲揚用の国旗が別にある

・スロバキア国旗の国章はハンガリーの国章を模した

・スロバキア国章の2つの十字架は族長十字と呼ばれる

・スロバキア国章の3つの青いもこもこは3つの丘を表す

・スロバキア国旗はハンガリー独立運動時に掲げられたのが起源

・スロバキアは色々あってチェコと分離した

・スロバキアの意味はスラブ民族の土地

 

スロバキア国旗、いかがでしたか?

汎スラブ色の国旗が多いからとりあえず国章追加して差別化しました!

という事のようですが…

いまいち手抜き感が…(笑)

でも縦に掲揚する時はする時でこだわりがあるんですよね。

 

チェコスロバキアは何故分離しなくてはならかったのか?

についてはチェコ国旗の方の記事をお読みください。

 

しかしスラブ人の意味…酷くないですか?(2回目)

まぁ今スロバキアに住んでいるのはスロバキア人ですしね!

そういうことなのでしょう!!

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