ルーマニア国旗の意味や由来

<スポンサーリンク>

ルーマニア国旗について解説していきます。

そしてルーマニア国旗そっくりなチャド国旗も比較してみました。

チャドの霊圧が消えた…
ぱくりか!
ぱくりなのか!?(おい)
そこらへんの謎も検証していきます!

<スポンサーリンク>

目次
ルーマニア国旗の意味
ルーマニア国旗の由来
ルーマニア国旗(社会主義共和国版)
ルーマニア国旗に似ているチャド国旗との比較
ルーマニアの由来
基礎情報
まとめ

ルーマニア国旗の意味
ルーマニア国旗は青・黄・赤の縦三色旗です。
縦比率は2:3。
国を構成するモルダビア、オルテニア(小ワラキア)、ムンテニア(大ワラキア)の3地域の色を組み合わせています。
青は済んだ空と黒海、黄は穀物、赤は国民の勇気を表しています。
モルダビア、オルテニア(小ワラキア)、ムンテニア(大ワラキア)の3地域といっても良く解りませんよね?
え?知っている?流石ですな…
いや~、著者は良く解らないのでちょっと調べてみました。

モルダビア
ルーマニア東北部に位置する地域の事です。
14世紀頃にルーマニア人がモルダビア公国を建国しました。
その後トルコやロシアに占領されていましたが、
1941年、ルーマニア王国と統合。
1944年、ソ連に再占領されソ連の一部となる。
1991年、ソ連から独立してモルドバ共和国となる
モルドバ共和国の国旗はルーマニアと同じものです。
仲間意識が高いようですね。
国章を中央に配置するとルーマニア国旗とは違う感じになります。

モルドバ共和国国旗

青は民主主義
黄は伝統、
赤は平等、を表しています。
更に縦三色で過去・現在・未来を表しています。
国章はワシ、牛の頭、八陵星、三日月、オリーブの枝と笏(しゃく)、3本のワシの尾、
で構成されています。
ワシはモルダビア公国の紋章。
牛の頭はベッサラビア地方の紋章。
三日月はイスラム教徒を意味します。トルコに占領されていた時代の名残ですね。
オリーブの枝と笏(しゃく)は平和と信仰。
3本のワシの尾は国内の3地方をそれぞれ表しています。
モルダビアと呼ばれていた地域は一部がルーマニア、一部がモルドバ共和国、一部がウクライナ領となっています。

オルテニア(小ワラキア)はルーマニアの南西の地域です。

ムンテニアはルーマニアの南東部です。

オルテニアとムンテニアをあわせてワラキアと称するようです。
このワラキアはルーマニアの3分の1を占めています。
まぁ日本で言う処の中国地方とか近畿地方とかそういうイメージで良いのではないかと。
有名な串刺し公ことヴラド三世が治めたのがこのワラキア公国です。
彼は当時最大勢力だったトルコ帝国の侵略に対し故郷を護る為少数の兵力で立ち向かったのです。

さて…モルダビア+ワラキア(オルテニア+ムンテニア)だと…
現在のルーマニア西部を構成するトランシルヴァニアが、
国旗に入っていないのです。
国旗そのものがトランシルヴァニア(ルーマニア西部)+モルダビア(ルーマニア東北部)+オルテニア(ルーマニア南西部)+ムンテニア(ルーマニア南東部)
でルーマニア王国…!
と、いいたいところ…なので・す・が!
何故トランシルヴァニアが入っていないのかは国旗成立の経緯に原因があったのです!
次の章を読めばお解り頂けるはずです!

<スポンサーリンク>

ルーマニア国旗の由来
14世紀頃、ワラキア公国の建国、モルダビア公国の建国が行われる。
1571年、トランシルヴァニア公国建国。
この3つの公国は独立していた訳ではなく、オスマン帝国やハプスブルク家の支配下にありました。
つまりイスラム世界とキリスト教世界の衝突の最前線の1つがルーマニアだったのです。
1859年、ワラキアとモルダビアの公主が統一される。
こうしてルーマニア公国が誕生しました。
この時に赤・黄・青を組み合わせた横三色旗となったのです。
はいココ注目―!!
国旗が制定された当時…
トランシルヴァニアはまだ入っていなかった!!
ここテストに出ますからね?
後、この当時はまだ横三色旗でした。
まだこの頃オスマン帝国の属国的な立ち位置でした。
1866年、国旗の意匠を縦三色に変更しました。
現在のルーマニア国旗の誕生です。
1877年、オスマン帝国からの独立宣言。
1878年、ルーマニア王国成立。
1918年、トランシルヴァニアを併合
はい!
見て下さいここ注目ですよー
縦三色の国旗が出来た1866年から52年経ってようやく、
トランシルヴァニアが併合されましたねー?
そりゃあトランシルヴァニアが国旗に入っていないのも頷けます。
1944年、第二次大戦中、枢軸国側についていましたが、政変により連合国側へ。
1947年、戦後ソ連の圧力により共産化。
ルーマニア人民共和国となる。
国章が改訂される。

ルーマニア旧国旗

1965年、ルーマニア社会主義共和国へ改称
国章のリボン部分の国名部分を改訂
1989年、ルーマニア革命により民主化される。
社会主義路線が放棄され、国旗から国章が削り取られた。
この時、国旗に穴をあけて国章を削った(どんだけ国民は怒っていたのか…)
との事で、穴の開いた国旗が掲げられていたそうな…
こうして現在の国旗に戻り、今に至ります。

ルーマニア国旗(社会主義共和国版)

ルーマニア社会主義共和国の国章

では一応(?)社会主義共和国だったころの国旗の解説をしますね。
といっても国章解説するだけなんですが…
まず国章を取り巻く小麦、そして日の出、森、山、赤い星。
そして塔っぽいのがありますがあれは油井ですね。
皆さんご存知だと思いますが、油井というのは原油を採掘する為の井戸ですね。
小麦は農作物、日の出は国民の輝かしい未来と希望、森は森林資源、
山は鉱物資源、赤い星は社会主義、油井は石油資源を意味しています。
リボンにはルーマニア社会主義共和国と描かれています。
割となんかかわいらしい国章な気がするんですが(笑)
1989年に社会主義路線を放棄した際に国旗から外されちゃったんですね。
まぁそうなったら赤い星とか要らないよねウン。
因みに今の国章は当然(?)違うものに変更されております。

ルーマニア国旗に似ているチャド国旗との比較
ではまったく同じ国旗であるルーマニア国旗とチャド国旗の比較をしていきます。
チャドとはなんぞや?
チャドの霊圧が消えた…
チャド共和国はアフリカにある国ですね。
国旗はルーマニアと全く同じです。
旗比率も2:3。
お互いバランス型ですね(勝手に命名)
で、国旗のもつ違いについて比較してみましょう。

ルーマニア国旗
赤:国民の勇気
黄:穀物
青:済んだ空と黒海
制定:1866年→1947年に国章が入る→1989年国章が外れる

チャド国旗
赤:国家の進歩と統一のためには犠牲も辞さない国民の堅い決意
黄:太陽と砂漠
青:空とチャド湖と南部地方
制定:1959年(1959年、ルーマニア国旗にはまだ国章が入っていた)

こうして色の意味について見比べてみると…
黄色の違いがヨーロッパとアフリカだなぁという感じがしますね。
かたや穀物、かたや太陽と砂漠。
実に面白い。
さて、どちらがぱくったのか疑惑を解消するために制定年を見てみましょう。
早いのはルーマニア国旗ですね。
ただし、チャド国旗が制定された時ルーマニア国旗は国章が入っていた。
しかし、その後ルーマニア国旗から国章が外れたせいで全く同じになってしまったと。
果たしてどちらが悪いのか…いや、どっちが悪いとかじゃないんですが(笑)
お互いこのような経緯だったようです。
これはもうしょうがないですね!

ルーマニアの由来
ルーマニアは「Roma」+地名接頭語の「ia」で「Romaia」から来ています。
これでローマ人の国の意味らしいです。
ルーマニアは古代ローマの移住民とスラヴ系民族で建国されたからですね。
国民はローマの末裔を自認しているようです。
本当かどうかは知らないんですけど、
今のイタリア人はローマ人の末裔とか気にしてないらしいんですよ。
ローマ人の物語、にそう書いてあったんですけどね。
逆にローマ人の末裔を誇っている人がいたんだなと感無量です。
いやぁ、ローマ人は凄かったんですよ。
是非ローマ人の物語を読んでみて下さい!

<スポンサーリンク>

基礎情報(外務省HPより)
国名:ルーマニア(羅馬尼亜)
独立:1877年
制定:1989年
旗比率:2:3
面積:23.8万平方キロメートル(本州とほぼ同じ)
人口:約1976万人
首都:ブカレスト
民族:ルーマニア人(85.3%)、ハンガリー人(6.1%)
言語:ルーマニア語(公用語)、ハンガリー語
宗教:ルーマニア正教、カトリック
通貨:レイ
時差:-7時間
国歌:目覚めよ、ルーマニア人!

まとめ
・赤:国民の勇気
・黄:穀物
・青:済んだ空と黒海
・赤黄青はルーマニアを構成する3地域の地域色
・トランシルヴァニアはルーマニア西部を構成するが国旗には入ってない
・理由は国旗作成後かなりたってからトランシルヴァニアが併合されたから
・1859年に横三色旗として完成。1866年に縦三色旗に。
・1947年に国章が入ったが、1989年に国章が外される
・チャド国旗との類似は説明しきれないので本文よろしくお願いします
・ルーマニアの由来はローマ人の国から
見ましたか?
ルーマニアの漢字表記。
羅馬尼亜。
ローマって漢字にすると羅馬なんですよ。
ローマニアってなるわけですね。
これはガチでローマきましたわ!ローマ!ローマ!
ローマ人の末裔の国!是非発展していってほしいものです!!

次回予告:ミャンマー国旗
アウンサンスーチーさんで有名ですねミャンマー。
ミャンマーも最近国旗が変わった国なのです。
ですので、以前の国旗と最新の国旗、両方の解説をしていきたいと思っています。
君は、ビルマの竪琴の音色を聞く!!(意味不明)

<スポンサーリンク>

SNSでもご購読できます。

カテゴリー

コメントを残す

*