世界一海抜の低い国のモルディブ国旗の意味や由来

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赤い長方形の中に緑の長方形。

その中に更に三日月が配置されたモルディブの国旗。

モルディブは1200の島々からなり約200の島に人が住んでいます。

サンゴ礁の島々からなる為か、世界一海抜の低い国であるモルディブ。

海面が1m上昇すると国土の80%が水没すると言われています。

果たしてそんなモルディブの国旗にはどのような意味があるのでしょうか?

一緒に見て行きましょう!

 

もくじ

モルディブ国旗の意味

モルディブ国旗の制定の経緯

モルディブの意味

基礎情報(外務省HPより)

まとめ

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モルディブ国旗の意味

インド洋に浮かぶ島。

インドとスリランカの南西に位置する島、モルディブ。

モルディブは世界一海抜の低い国と言われています。

その最高海抜はなんと2.4mとか。

 

そんなモルディブの国旗について説明していきます。

モルディブ国旗は赤い縁取りに中央に緑の長方形。

緑の長方形の中央に白い三日月が配置されています。

 

旗比率は2:3。

中央に意匠のある旗の比率としては基本的な物です。

 

では、色についての説明を行います。

 

赤色は独立の為に流された血の象徴です。

これは過去・現在・未来に渡る国民の英雄的な勇気をも示しています。

血の最後の一滴まで国に捧げるとの事です。

そして自由を意味しています。

また、赤色はインド洋交易を行ってきたアラブ人が古くから使ってきた伝統色でもあります。

 

緑はイスラムの伝統色です。

また、平和と進歩を表しています。

更にはモルディブの島々に生息するヤシの木を現しています。

 

三日月はイスラム教の象徴ですね。

 

緑色・赤色・三日月、と見ればお解り頂けると思いますが…

完全にイスラム教国ですね。

 

足りないのはコーランの聖句くらいですね。

※サウジアラビア国旗やアフガニスタン国旗参照

 

通常、この旗は縦には掲揚してはいけないとされています。

 

モルディブの戦旗

実はモルディブには戦時に掲げられる旗が別個にあります。

陸軍旗でもあるこの旗は青、白、緑の横三色旗です。

ちょっと画像はありませんごめんなさい。

ただし、国内でもほとんど認知されていないとか…。

可哀想といえば可哀想ですがそれだけ平和だったということで。

 

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モルディブ国旗の制定の経緯

6世紀頃、モルディブにセイロンから仏教徒が移住してくる。

元々は仏教徒の国だったんですね。

 

1153年、アラブ人がイスラム教を伝える。

以後イスラム教国となります。

しかしあっさりイスラム教国に(笑)

現在では住民のほぼ100%がイスラム教とのようです。

 

また、何時からかはちょっと解りませんが…

スルタン(イスラム教世界の国王の意)が赤い国旗を制定しました。

これですね。

いやまぁうん…

赤いですね…赤い…

 

1558年、ポルトガルがマレを占拠

マレは元モルディブの首都です。

 

モルディブはこの時まで軍を保有していませんでした。

が、ポルトガルに占領された後、抵抗軍が組織されました。

そしてなんと…

 

1573年、独力でポルトガルを撃退

この後も何度か行われたポルトガルの侵攻も全て撃退します。

 

モルディブ凄いのでは…?

しかし度重なる侵略に嫌気がさしたのか…

 

1645年、オランダの保護国になります

しかし1796年に保護国ではなくなります。

 

1887年、今度はイギリスの保護国となります。

 

1903年、国旗が変更となります。

ちょっと文献によって記述が異なるので解説しておきます。

1903年から1949年までこの旗が使われた、という話と…

 

この旗から三日月を抜いたものが1926年頃まで使われたという話。

その後、1926年からは上記のデザインのものが使われました。

このデザインの国旗は1953年まで使われたそうです。

 

どっちが正しいかはちょっと解りませぬ…ごめんなさい。

 

1932年、最初の憲法が起草される。

君主が世襲制から選挙制に移行しました。

まぁほぼ民主政治みたいなものですかね。

 

1953年、君主制が廃止。

共和制へと移行。

この頃、国旗も変更される。

これも1950年から変更されたという話と…

1953年から変更されたという話があります。

が、まぁ…きりが良いのは1953年の方だと思います。

共和制に移行しましたからね。

そりゃ国旗も変えますよ。

 

因みに、初代大統領が就任して一年も経過せずに…

政権崩壊し、王政復古となります。

 

1965年、スルタンを元首とする君主国としてイギリスから独立。

この時に旗竿側の縞模様が取り払われて現在の国旗へなります。

 

まぁ…なんであの縞模様入っているのかいまいち謎だったので…

なくなって良いんじゃないでしょうか…?

 

1968年、国民投票で再び共和制へと移行。

 

今度は王政復古は行われず共和制が続いているようです。

ただ、この時に誕生した政権がなんと…2008年かな…?

2008年まで続きます。

長期政権過ぎる(笑)

 

モルディブの意味

モルディブはマラディバから由来していると言われています。

マラディバは、現地の言葉で小高い島、という意味を持ちます。

小高い…?(最高海抜2.4m)

…。

えー、また、モルディブはサンゴ礁の島々で形成されています。

環礁群が幾つかある為、モルディブ島々が輪を描くように浮かんでいます。

それで花輪に例えられているのです。

そこでモルディブはサンスクリット語で島々の花輪、から由来しているとされています。

因みに、環礁とは輪っかのように形成されるサンゴ礁のことです。

 

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基礎情報(外務省HPより)

国名:モルディブ(馬爾代夫)

面積:298平方キロメートル(全島総計。東京23区の約半分)

建国年:1965年7月26日

国旗制定年:1965年7月25日

旗比率:2:3

人口:40.7万人(モルディブ人33.8万人、外国人6.4万人)

首都:マレ

民族:モルディブ人

言語:ディベヒ語

宗教:イスラム教

通貨:ルフィア

国歌:国歌敬礼

時差:-4時間

 

まとめ

・緑色はイスラム教の伝統色であり平和、ヤシの木を意味する

・赤色は独立の為に流された血と国民の英雄的な勇気、自由を示す

・三日月はイスラム教を意味する

・最初のモルディブ国旗は赤一色の国旗だった

・モルディブ国旗は縦に掲揚してはいけない

・モルディブでは戦時は違う旗が掲げられる…が、認知されていない

・モルディブは早期に独力でポルトガルの支配から脱した

・モルディブは世界一海抜の低い国

・モルディブはマラディバが語源と言われている

・マラディバは小高い島、という意味を持つ

 

以上です。

モルディブ国旗、どうでしたでしょうか?

パッと見、国旗に詳しい人なら完璧にイスラム教国だなというのが解る国旗ですよね。

期待に違わずその通りなのですが…

 

元々は仏教徒が移住してきていた、というのは面白い処だと思います。

あっさりイスラム教国になってしまうというのも面白いですよね。

 

後、独力でポルトガルの侵略を撃退した、というのは…

中々に凄い事ですよね。

 

因みに、近代に入ってからもちゃんとした軍隊を持っていなかったんです。

その為、国内の実業家が傭兵を雇ってクーデターが起きたりしています。

1988年のことです。

このクーデーター未遂事件があった為、2006年からモルディブ国防軍が組織されました。

いやぁ大変ですね…

 

余談ですが、海面上昇による国土消滅の危機が深刻な国でもある為…

2009年10月、海中閣議を行っています。

30分の間海中で閣議を行ったのです…

しかし、会話出来ないので身振り手振りで行ったそうです。

ウン…意味あるのかねコレ…?

大統領はダイビング経験があったようです。

ダイビングの経験の無い閣僚はダイビングの訓練をしていたとか…

当人たちは真剣かもしれませんが傍から見るとただのギャグなのでは…

誰が企画したかは知りませんが、お疲れ様でした(笑)

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