アイルランド国旗の意味や由来

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アイルランドって日本では余り馴染みが無いかもしれませんよね。

でもエコノミスト誌では世界で一番住みやすい国(2005年)に

選出された国でもあるのですよ。

そんなアイルランドの国旗について触れて行きます。

アイルランドが独立国なのになぜイングランド国旗には

アイルランドの聖パトリック旗が組み込まれているのか?

そこらへんについても解り易く(?)解説していきます。

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もくじ

 

アイルランド国旗の意味

アイルランド国旗の制定までの経緯

アイルランド国旗の旧い版

アイルランドの意味

基礎情報(外務省HPより)

まとめ

 

アイルランド国旗の意味

 

アイルランド国旗は縦三色旗であり、縦横比率は1:2の国旗です。

三色旗は2:3が多いので、1:2というのは珍しい縦横比率と言えるでしょう。

 

因みに、この縦横比率はイングランドの国旗の縦横比率と同じでもあります。

 

次にアイルランド国旗の配色について説明します。

 

左から緑・白・オレンジとなっています。

 

緑色はカトリック教徒と先住民族であるケルト人といったアイルランド

特有の古来からの伝統要素を表しています。

 

白色は緑色とオレンジ色の結びつきをと友愛を表しています。

 

オレンジ色はプロテスタントとアングロサクソン系といった

古来からの伝統であるケルト人等と対をなす新興要素を表しています。

また、オレンジ色はオランダのオラニエ公ウィレムとその信奉者

に基づくものです。

 

この三色旗のデザインは、19世紀当時の独立運動の影響が表れています。

フランスの三色旗を参考にしたと言われています。

 

フランスの国旗制定は1794年なのでアイルランドの国旗制定の

1937年まで大分間があるように見えますが(視えますよね?)

デザインそのものは1848年にされていたのでフランス国旗の制定と

アイルランド国旗のデザインの決定の間の期間は割と最近(?)なんですよ。

 

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アイルランド国旗の制定までの経緯

 

紀元前265年頃、ケルト人がアイルランドにやってくる。

ケルト人はヨーロッパ大陸に住んでいました。

紀元前、フランスのあたりにケルト人は沢山住んでいたんですよ。

共和制ローマのカエサルもフランス(当時はガリアと呼ばれていた)に

元から住んでいた人達をガリア人と呼んでいましたが、彼等もケルト人でした。

 

で、カエサルはブリテンにも渡るのですがそこに居たのもケルト人でした。

なんかややこしいですがとりあえずそもそもケルト人はヨーロッパ大陸に居たって事です。

 

という説もあるんですが最近は大陸のケルトとブリテン諸島のケルトは別だったのでは?

という説も出てきています(おい)

 

もぅどっちが正しいのか解りません(笑)

 

5世紀頃、聖パトリックによりキリスト教が布教される。

何故この話を書くのかと言いますと、イングランドの国旗にある

アイルランドを表す旗が聖パトリックの旗だからです。

 

聖パトリックはアイルランドの守護聖人なのです。

 

8世紀頃からヴァイキングの侵攻が始まる。

 

ヴァイキングとの戦いが続き…

 

1171年、アイルランドの諸侯がイングランド王ヘンリー2世の支配下に入る。

 

1541年、イングランド王ヘンリー8世がアイルランド王を名乗るが

アイルランドの諸侯はこれを認めずヘンリー8世と対立する事に。

また、この時、イングランドからの入植者が増える。

 

その後、清教徒革命などの動乱をへて1652年、オリバー・クロムウェルによる

アイルランド侵略が行われ、イングランドの植民地とされてしまいます。

 

当時のクロムウェルのカトリック弾圧により多くのアイルランド人が処刑されたり

亡命したとの事です。

 

1801年、イングランドとアイルランドが合併する。

これは事実上アイルランドがイングランドに併合された事を意味しました。

イングランド国旗はこの年に制定されています。

つまり“この時まだ、アイルランドはイングランドの一部だった”のです。

 

なのでイングランド国旗にはアイルランドの聖パトリックの旗の意匠が

採用されているのです。

 

1848年、フランスの二月革命に影響を受け、

現在の国旗の原型となる三色旗を作成。

しかし、1919年まで公式に使用する事は禁じられていました。

 

1919年、アイルランド独立戦争が行われる。

この時に独立戦争の旗印としてアイルランド国旗は掲げられた…のでしょう(推測)

 

1921年、アイルランド独立戦争終結

1922年、アイルランド自由国が成立。

これはアイルランドはイングランドの自治領に過ぎませんでした。

また、北アイルランド6州はイングランドのものでした。

 

同年、アイルランド内戦が起きます。

 

1931年、ウェストミンスター憲章が成立する事で、イングランドと対等な

主権国家として認められます。

しかし、余程イングランドが嫌いだったのか英霊連邦からの

離脱を行う動きは止まりませんでした。

 

1937年、アイルランド憲法を施行。

この時国旗も正式に制定されました。

国名をアイルランドと改名、共和制へと移行しました。

 

1949年、念願かないイギリス連邦を離脱しました。

ここで完全な共和制へと移行。

 

1998年、ベルファスト合意が行われる。

これはイングランドとアイルランドが和平するという合意でした。

国民投票によって北アイルランド6州の領有権がイングランドへ

 

こうしてアイルランドは自治独立を勝ち取ったのですが…

結局北アイルランド6州は国民投票によってイングランドへ戻ってしまったのは…

皮肉というかなんというか…ですね。

 

 

アイルランド国旗の旧い版

 

アイルランド国旗が正式に制定されるまで、アイルランドでは

緑色の地に金色の竪琴を配置した旗が使われていました。

この旗は「グリーン・フラッグ」もしくは「オニールのハープ」

と呼ばれていました。

 

今の国旗に愛称がないのにどーゆーことなんでしょうね(笑)

 

 

アイルランドの意味

 

先住民であるケルト人は元々この地を「ニール」と

呼んでいたのを12世紀にやってきた英国人が英語で

「アイル」に変換し、そこに土地を表す「ランド」をくっつけたのが

アイルランド、とのことです。

 

アイルランド語での正式名称はエァル、との事です。

因みに日本語での当て字は愛蘭で愛と略すとか…。

エァルからエールと呼ぶ事もあるようです。

 

 

基礎情報(外務省HPより)

 

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国名:アイルランド(愛蘭)

旗比率:1:2

独立:1921年12月6日

国旗制定:1937年12月29日

面積:7万300平方キロメートル(北海道とほぼ同じ)

人口:約476万人(2016年アイルランド国勢調査)

首都:ダブリン(約134万人、2016年アイルランド国勢調査)

言語:アイルランド語(ゲール語)及び英語

宗教:約78%がカトリック教徒(2016年アイルランド国勢調査)

通貨:ユーロ

国歌:兵士の歌

 

 

まとめ

 

・アイルランド国旗は縦三色旗

・緑はカトリック教徒と先住民族ケルト人といった古来からの伝統

・白はオレンジと緑の調和と友愛

・オレンジはプロテスタントやアングロサクソンといった新興要素

・アイルランド国旗は早めに作成された

・アイルランド国旗はフランス国旗の影響を受けているとのこと

・アイルランドは長い間イングランドの植民地にされていた

・アイルランド旧旗には愛称がある

・アイルランド国旗には愛称が無い(笑)

・アイルランドの名称はケルト語のニールより

 

 

以上です。

アイルランド国旗どうでしたか?

個人的にはアイルランド旧旗の方がお洒落な気もするんですが…

駄目なんですかね。

 

というか旧旗にはあって今の旗には愛称が無いとかどーゆーことなの(笑)

 

この待遇の差…何と言う事か…

しかし割とつい最近北アイルランドが割譲されていたんですね。

いや~全然知りませんでした…恥ずかしい…。

 

しかし住民投票で割譲されてしまうとは…

独立運動って何だったのか…とちょっと寂しい気持ちにもなりますが…

 

イングランドと上手く行く事を祈ります…。

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