ギリシャ国旗の意味や由来

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カントン旗タイプのギリシャ国旗。
シンプルな中にも色々な意味が込められています。

元々のギリシャ国旗の形は実は、今のカントン旗タイプでは無かったんです。

元々のギリシャ国旗の形は十字旗だったのですが…

何故今のようなカントン旗タイプになったのでしょうか?

そんなギリシャ国旗の意味から制定までの流れ、解説していきます。

また、ギリシャ国旗とギリシャ国歌のある秘密も解説致します。

 

目次

ギリシャ国旗の意味
ギリシャ国旗の由来
ギリシャの由来
ギリシャの時の犬
基礎情報(外務省HPより)
まとめ

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ギリシャ国旗の意味

ガラノレフキ(青と白)と呼ばれているギリシャ国旗について解説していきます。
青と白、というだけの意味の言葉にしてはなんかいかついですね(笑)

配色は青と白。
左上のカントン部分に白十字。
青と白の横縞が9本。
旗比率は2:3、やや長方形。

この旗比率、実は結構レアです。
カントン旗(左上に四角があって意匠が入っている)の中で、
一番有名と思われるのはアメリカ合衆国の星条旗だと僕は思うのですが…
その星条旗の旗比率は10:19。
まぁちょっとイレギュラーですがほぼ1:2と考えて問題無いかと。
で、色んな国の国旗…カントン旗デザイン…の国旗の比率を見てみて下さい。
するとそこにはある共通点があるのです。
そう、旗比率が1:2の国旗が非常に多い。
ここから導き出される結論は…
カントン旗は長方形タイプの方が見栄えが良い、ということでしょう。
でなければこうも多くのカントン国旗を採用している国の旗比率が
1:2である必然性がありません。
…。
まぁもしかしたら単純に星条旗の比率が10:19だから…
それを何も考えずに真似している。
という可能性も有り得ますがそこは置いておきましょう…(笑)

しかーし!そんなこたぁどこ吹く風と、ギリシャ国旗は、
カントン旗タイプのデザインの国旗であるにも関わらず、
その旗比率は2;3!!
これは異彩を放っていると言っていいでしょう。
ここらへん、知っておくと差が付きますよ。
え?誰との差?
…。
いやほら、国旗についてのレポート書く時とか…(笑)

因みに2:3というのは三色旗や中央に国章が配されている時に、
良く採用されている旗比率です。
まぁ中央に国章がある時に、あんまりにも国旗が横長だと
バランスが悪いですからね。

さて、旗比率の話はここらへんにしておいて…
色などについて解説していくとしましょう。

では色について触れて行きます。
ギリシャ国旗は青と白の二色構成ですね。

青色は済んだ海と空と、自由独立を支持する神の啓示
白色はイスラム支配からの独立の正当性と国民の高潔さ

をそれぞれ表しています。
この青と白はギリシャの初代国王となったオットー一世にちなんだものです。
オットー一世はドイツ・バイエルン公国の出身で、
青と白はその伝統色でもあるのです。

左上の白十字は信仰心のシンボルです。
何に対する信仰心なのか、ということですが…
まぁ当然十字架とくればキリスト教、ですね?
何せギリシャ正教のギリシャ、でもあります。
ギリシャ正教というのはキリスト教の教派の一つです。
イギリスだと英国国教とかね。
まぁ英国国教はちょっと設立の経緯がアレですけど…

次に9本の横縞です。
これには諸説あり…
独立戦争時のシュプレヒコール「自由か死か」の9音節、
独立戦争が9年続いた事に由来する、
ギリシャ神話の9、と色々あるようです。

9音節って何ぞや?
という処ですけどもー…
自由か死か、は
Ελευθερία ή Θάνατος
となるらしく…
これが9音節らしいです(良く解ってない顔)
多分↑を9個に分けて発音するのでしょうが…
まぁ8~10くらいに分けれそうですね…
尚、この「自由か死か」の9音節はギリシャのモットーであり、
このフレーズを盛り込んだ国歌は、
全体で158節からなる世界最長の国歌らしいです。
全部演奏すると…演奏時間は55分…長…い…

ギリシャ神話の9に関しては意味不明です(おい)
いやだってオリュンポス12神でしょ?
どこだよ9って!!(酷)
敢えて言うなら9惑星?

太陽:ヘリオス、アポロン
① 水星:ヘルメス
② 金星:ヴィーナス
地球:ガイア
③ 月:アルテミス
④ 火星:マルス
⑤ 木星:ゼウス
⑥ 土星:クロノス
⑦ 天王星:ウラノス
⑧ 海王星:ポセイドン
⑨ 冥王星:ハデス

…。
どう思います…?(自信なさげ)
個人的には無いな!!って感じなのですが…(おい)
ではギリシャ国旗制定の由来を見てまいりましょう

 

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ギリシャ国旗の由来

古代のギリシャはアテナ・スパルタ・テーバイ・コリントといった、
多数の都市国家で成り立っていました。

その後、ギリシャはマケドニアに征服され、
マケドニアが没落した後はローマの属州となりました。

ローマが東西に分裂し、東ローマ帝国も凋落した頃…
遂に奴等がやってくるのです。

そう、オスマン帝国が…!

1453年、東ローマ帝国はオスマン帝国によって滅ぼされました。
その後、ギリシャはオスマン帝国やヴェネツィア共和国に
統治される事となります。

1821年、ギリシャ独立戦争。
秘密組織フィリキ・エテリアが中心となって、オスマン帝国に
反乱を起こしました。
この時、「自由か、さもなくば死か」というスローガンが生まれました。
これが9本の横縞の起源の1つ、9音節ですね。

1829年、ギリシャ独立が承認される。

1830年、バイエルン王国の王子オットーがギリシャ国王となる。
こうしてギリシャ王国が建国される。
1821年の反乱から9年目にしての建国であった。
ここに9本の横縞の由来の9年、青白の色の基になった、
バイエルン王国出身のオットーが出てきますね。
まぁ青白はバイエルン王国の前身、バイエルン公国からのものですが…
この時の国旗は青地に白十字です。

ギリシャ王国国旗

 

1924年、クーデターによりギリシャ第二共和政となる。

1935年、王政復活。

1936年、軍部によるクーデターが起こり独裁体制へとなる

1941年、ドイツ・イタリア・ブルガリア3国により占領される。

1944年、第二次大戦終結。
共産主義者と王室派の対立が激化。

1946年、ギリシャ内戦。
これはソ連とユーゴスラビアに支援された共産主義と
それに対抗する為王室派を指示したアメリカやイギリス資本主義の
第二次大戦後数多く行われた陣取り合戦の1つです。

1949年、王党派の勝利にて内戦終結。
その後順調にギリシャは経済成長を遂げて行きます。

1968年、前年に起きたクーデターの結果、軍事独裁政権が誕生。

1974年、独裁体制が崩壊。
国民投票によって君主制は廃止、共和制へと移行。

1978年、国旗を今のものへと変更。

ギリシャの由来

ギリシャの由来は実ははっきりとしていません。
説の一つに、ペロポネス半島に移住した人々である、
グラエキ族の「Graecia」が由来とされています。
これは「高地の人」「名誉の人」という意味を持っています。

ギリシャの時の犬
アメリカタイムという雑誌をご存知ですか?
その雑誌では、毎年パーソン・オブ・ザ・イヤー特集をしています。
その中で抗議する人部門に、なんとギリシャの野良犬が選ばれました。
積極的にデモに加わるこの犬は茶色のロウカニコスだけ。
アテネのシンタグマ広場に現れては機動隊に立ち向かうとか…
カメラマンを見分けて挨拶もするという礼儀正しさ。
機動隊の前に立ちはだかって吠え、催涙弾が発射されると催涙弾に
かじりつくという凄い犬です。
そりゃ時の人にも選ばれますよ(そうなの?)
どうしてこうなった…?
って感じですが…(笑)
デモの常連さんに餌付けでもされているんですかね…?
そのうち警察犬と仁義なき戦いを始めたり…?

基礎情報(外務省HPより)
国名:ギリシャ共和国
建国:1829年
国旗制定:1976年
旗比率:2:3
面積:131,957平方キロメートル(日本の約3分の1)
人口:約1,081万人
首都:アテネ
民族:ギリシャ人
言語:現代ギリシャ語
宗教:ギリシャ正教
通貨:ユーロ
時差:-7時間
国歌:自由への傘下

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まとめ
・青色は海と空と自由独立を支持する神の啓示
・白色はイスラム支配からの独立の正当性と国民の高潔さ
・左上の十字はギリシャ正教への信仰心
・9本の横縞は諸説あり、独立戦争の9年間、独立時の合言葉等
・青と白の由来はバイエルン公国の伝統色から
・ギリシャの由来も諸説あり定かでは無い
・ギリシャの国歌はめちゃ長い…

以上です。
どうでしたかギリシャ国旗。
最早国旗よりも世界最長の国歌の方が気になります(おい
といっても毎回オリンピックでかかっているらしいですよ。
何せギリシャはオリンピックの発祥の地と言われていますからね。
トルコに長い事占領されていたにもかかわらず、
イスラム教に染まっていないのは流石ギリシャ正教、
といったところでしょうか。

次回予告:スリランカ国旗
剣を持つライオンの描かれたスリランカ国旗。
果たしてどのような意味を持つのか!
やはり動物が描かれてると恰好良いですね!

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