キューバ国旗の意味や由来

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西半球唯一の社会主義国と言われているキューバ。

しかしその国旗はなんと!星条旗をモチーフにしていたのです。

何故でしょうね?

そこにはキューバ独立にまつわるちょっと複雑な話があったのです。

というか結構調べるの大変でしたえぇ…(笑)

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目次

キューバ国旗の意味

キューバ国旗の由来

キューバの由来

基礎情報(外務省HP)

まとめ

 

キューバ国旗の意味

キューバは横Y字型の国旗で、旗比率は1:2。

旗竿側にY字の赤三角。

その三角形の中に白抜きで星。

青・白・青・白・青の順に横縞が5つ。

で構成されています。

 

愛称は「ラ・エストレーラ・ソリタリア」(1つ星)で知られています。

ソリタリア?

一人遊びのボードゲーム?

なんか寂しい愛称ですね…(違)

 

旗比率に関しては中央に意匠が入ってないので1:2となっているようですね。

妥当な比率と言えるでしょう。

 

では説明していきます。

 

赤は同胞愛と独立に捧げられた血

多いですねぇ…独立に捧げられた血を意味する赤…。

植民地だったのが伝わってきます…

 

三角形部分は秘密結社フリーメーソンのシンボルでもあり、

自由、平等、博愛を意味すると言います。

有名ですよねーフリーメーソン。

ここまで有名だと秘密結社も糞も無い気がします(笑)

 

軽くフリーメーソンについて触れておくと…

18世紀頃ですかね。

石工組合が母体となり英国で結成された、

自由・博愛・平等の実現を目指す世界規模の団体です。

秘密結社と言われているように、全容はいまいち不明です。

なので陰謀論の常連になっちゃっている感がしますね…

 

白い1つ星は主権国家を意味します。

スペインの旧植民地に多いですね。

何ででしょうか…

 

三本の青い帯は当時の3つの軍管区(東部、中部、西部)を表しています。

 

二本の白い帯は独立戦争の純粋性と高い理想を示しています。

 

考案者はミゲル・T・トロン。

アメリカ国旗をモデルにしたと伝えられています。

アメリカは英国独立戦争を戦い抜いた先達であるアメリカ国旗をモデルにしたのでしょう。

 

この旗を初めて使用したのはベネズエラ生まれの独立運動家ナルシソ・ロベスでした。

ミゲル・T・トロンの知り合いである彼は、1850年、カルデアス攻略の際にこの旗を軍旗として掲げました。

 

それでは、次はキューバに国旗が制定されるまでの流れを視ていくことにしましょう。

因みに…ロペス将軍の意外な正体とその活躍しなさっぷりはヤバいです(おい)

えっ?そうなの?

ってなっちゃうと思います。

良くもまぁ国旗になっているな…いや、キューバでは英雄扱いなのかもしれませんが…

 

キューバ国旗の由来

 

ヨーロッパ人がやって来る前のキューバは先住民達が暮らしていました。

まぁ当然といえば当然ですね!

 

1492年、クリストファー・コロンブスに発見されてしまいます…。

こうしてスペイン人により侵略が始まるのです。

キューバの先住民はスペインの侵略に抵抗をするのですが…

結局は植民地化されてしまい、砂糖産業、奴隷貿易が盛んになります。

砂糖産業に関しては新大陸からの砂糖が従来、ヴェネツィアが握っていた佐藤貿易を

圧倒的に凌駕してしまうくらいに発展しました。

スペイン人による虐殺や虐待、強制労働、疫病によりほとんどが絶滅してしまいました。

 

1754年、イギリスによりハバナ攻略。

スペイン、フロリダと引き換えにハバナを返還。

 

19世紀初頭、南米のスペイン植民地は既に独立を果たしましたが…

スペインは、キューバやプエルトリコ、フィリピンといった最後の植民地を護る為

必死に在留スペイン軍を強化していました。

 

1843年、マタンサスにて蜂起。

スペイン政府は黒人を虐殺。

 

アメリカ合衆国はキューバを併合しようと画策を始める。

併合政策が周知される事で併合主義者が生まれる。

ナルシソ・ロペス将軍もその一人でした。

ロペスはキューバでアメリカ併合の為の独立闘争を

始めようとしますが、何度か失敗します。

 

1850年、ロペス将軍は何度かの失敗の後、カルデナスへと上陸しました。

この時に掲げていた軍旗がキューバの国旗となるのです。

旗に描かれている1つ星は、

アメリカ合衆国の星の一つにするつもりだったのかもしれませんね…

 

ロペス将軍は待ち構えていたスペイン軍に敗れ、撤退します。

アメリカ本国では中立法違反で逮捕されてしまいます。

 

1851年、ロペス将軍は軍を組織すると再びキューバへ上陸します。

しかし、そこでスペイン軍に敗れ、捕まってしまいました。

ロペス将軍はそのまま処刑されてしまったのでした。

 

併合主義者の活動は続きますが…普通の(?)独立運動がついに起きます。

 

1868年、第一次キューバ独立戦争が起きる

 

1877年、キューバの自治が認められる。

しかし、完全な独立を目指すキューバの人々は自治権だけでは

満足しなかったのです。

まぁ当然と言えば当然ですね。

 

1895年、第二次キューバ独立戦争が再発。

 

1898年、島の半分以上をスペインから解放。

しかし、アメリカが参戦。

第二次キューバ独立戦争はアメリカの勝利で終わったのです。

 

1902年、キューバ共和国は独立を宣言しました。

そして国旗も制定したのです。

めでたしめでたし…とはならないのが哀しい処です…。

結局次はアメリカ合衆国が新しい支配者になったのです。

何せキューバの憲法にアメリカからの内政干渉を認める項目すら

あったのですから…。

 

しかしその後、キューバは政情が安定せず、反乱等が相次ぎました。

アメリカもキューバの秩序維持に力を割く事となり、内政干渉権も失いました。

 

その後バティスタ軍曹が政権の実験を握りキューバは安定しだしました。

 

1952年、バティスタはクーデターで政権を奪取し、独裁政治を開始。

アメリカと組んでアメリカにキューバの富が流れ込むようになりました。

 

ここで有名なカストロが出てきます。

彼は反政府組織を結成し、バティスタ政権へと戦いを挑みます。

失敗の後、メキシコでチェ・ゲバラに師事。

再びキューバへ上陸。

二年余りのゲリラ戦を挑み続け、

1959年、バティスタを国外逃亡に追い込みました。

その後、カストロは首相へと就任。

砂糖産業から食料自給率を高める作物生産への切り替え、

土地と産業を国有化し農業の集団化を実施。

とまぁ社会主義国の建設を始めます。

というか、社会主義国宣言を出します。

 

これはしょうがない流れだったと著者は思います。

何せスペイン人が握っていた利権をそのままアメリカがスライドして

奪って行ったので、恐らくキューバの人々には何も無かったでしょうから…

こういう荒療治で一度ゼロにする必要があったのではないかなと…

 

全てをやり直す そのためのV2だ…

 

しかしこのやり方は当然アメリカ政府から敵視されてしまいます。

そうなるとカストロはソ連を頼るしかなくなるわけですね。

その後は共産圏の国として活動を続けますが…

1991年のソ連崩壊により、キューバ経済は大打撃を受けました。

まぁアメリカが取引してくれないからソ連としてたのにそのソ連が

崩壊しちゃったら困りますわな…

 

しかし、国連決議によりアメリカはキューバへの渡航禁止を解除。

国交も復活します。

 

2006年、カストロは弟へその権限を徐々に委譲していきます。

 

どうでしたか?

ロペス将軍の正体(?)が実は…

でも国旗に採用しているってことはキューバ人的には英雄なのでしょうね。

世の中解らない物です(笑)

そういえばドイツ国旗でも似たような話が…

 

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キューバの由来

キューバはキューバ共和国の中心となる島、キューバ島からです。

このキューバというのは英語読みであり、キューバで使われている

スペイン語ではクーバ、と呼ばれています。

このクーバというのは中心地、という意味になります。

 

基礎情報(外務省HP)

国名:キューバ共和国(玖馬)

建国:1902年

国旗制定:1902年

旗比率:1:2

面積:109884平方メートル(本州の約半分)

人口:約1139万人

首都:ハバナ

民族:ヨーロッパ系25%、混血50%、アフリカ系25%(推定)

言語:スペイン語

宗教:原則として自由

通貨:キューバ・ペソ

時差:-14時間

国歌:LA BAYAMESA(バヤモの歌)

 

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まとめ

・赤は独立闘争の血と同胞愛

・白い1つ星は主権国家

・3本の青帯は当時の3つの軍管区

・2本の白い帯は独立戦争の純粋性と高い理念

・三角はフリーメーソンのシンボル

・愛称はラ・エストレーラ・ソリタリア(1つ星)

・考案者はミゲル・T・トロン

・初めて掲揚したのはナルシソ・ロペス将軍

 

色々大変でしたねキューバ。

真の独立を勝ち取るまでの道のりの長いこと長いこと…

しかし、キューバはそれはもう本当に綺麗な国らしいので、

機会があれば是非一度は行ってみたい処ではあります。

 

次回予告:ブータン国旗

ブータン。

聞いたことありますか?

何処?と思ってしまうブータンですが…

その国旗はめちゃ恰好良かった!

何せ龍ですからね龍!!

何故龍を採用したのか…

どんな龍なのか!

こうご期待!

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