ボリビア共和国の国旗の意味や由来

<スポンサーリンク>

ボリビア共和国の国旗は赤・黄・緑の横三色旗の中央に紋章を配置したものです。

このボリビア国旗にはどのような意味があるのでしょうか?

また、当初制定された国旗はちょっとデザインが…でした。

中央の紋章(国章)の意味も一緒に解説していきます。

是非見てみてください。

 

もくじ

ボリビア国旗の意味や由来

ボリビア国旗の制定の経緯

ボリビアの由来

基礎情報(外務省HPより)

まとめ

<スポンサーリンク>

ボリビア国旗の意味や由来

ボリビア国旗は上から赤色、黄色、緑色の横三色旗です。

中央にボリビアの国章が配置されています。

旗比率は2:3。

中央に意匠がある国旗の中では基本的な旗比率と言えるでしょう。

 

それでは配色について解説していきます。

 

赤色は武勇と動物資源を表しています。

 

黄色は鉱物資源を表しています。

ボリビアは金や銀、そして錫の輸出で有名でした。

また、石油の輸出も盛んです。

更には世界最大規模の天然ガス田も存在しています。

 

緑色は肥沃な国土と森林資源を表しています。

大豆、サトウキビ、コーヒー、バナナ、カカオといったものが有名です。

有名なウユニ塩原もボリビアにありますね。

ウユニ塩原にはなんと世界の半分を占めるほどの量のリチウムが埋蔵していると言われています。

 

中央の国章について

中央に配置されている国章について解説します。

尚、民用旗では国章は省かれます。

 

国章はコンドル、コンドルの左右にある月桂樹の枝、BOLIVIAの文字、左右に国旗と武器、中央には太陽、山、アルパカと木と小麦、星が10個が配置されています。

 

コンドルはアンデスの守護神と言われています。

自由と力の象徴です。

 

月桂樹は平和の象徴とされています。

 

山はボリビアのポトシ銀山です。

冨の象徴と言われています。

 

アルパカはボリビアの国獣です。

木は林業、小麦は農業を表しています。

 

国旗と武器は国土防衛の象徴となっています。

 

10個の星はボリビアの九州と、太平洋戦争(日本が戦った太平洋戦争とは別)でチリに奪われた沿岸部のリトラル県を示しています。

 

<スポンサーリンク>

 

ボリビア国旗の制定の経緯

16世紀には、ボリビアはスペインにより植民地にされていました。

過酷な資源採掘労働により多くの奴隷が亡くなったそうです。

 

18世紀に入ると、スペイン本国生まれの少数支配に対し、現地産まれのスペイン人による反抗運動がおこりました。

 

1809年、ボリビアで最初の独立運動が起きる。

 

1824年、シモン・ボリバルとスクレが率いるベネズエラからのコロンビア共和国の解放軍がボリビアを支配していた王党派軍と戦闘し勝利。

この戦いに勝利した事で多数の植民地の独立が確定。

 

1825年、ボリビア共和国として独立。

※独立当初はアルト・ペルーという国名だった

尚、ボリビアは初代ボリビア大統領に就任した、解放軍の英雄シモン・ボリバル、から名付けられました。

 

この時に採用された国旗がこちらです。

めっちゃ独特ですね…

評判が悪かったのか(?)翌年には変更されてしまいました。

色の並び順が黄色と赤色が現在の国旗と逆ですね。

 

その後、チリやペルーと戦争をしていたボリビアは無政府状態に陥り混乱します。

 

1848年、メスティーソの軍人ベルスが大統領になります。

 

1851年、ベルスが国旗を変更します。

配色を今の配色と同じ並び順にして中央に紋章を入れたのです。

つまり今の国旗ということですね。

ただ、当時入れていた紋章は今入っている国章とはまた別な物です。

なんか調べても当時入っていた紋章が当時(1851年の)国章なのか…

独自の紋章なのか解らないので一応そこはことわっておきます。

とりあえず色の並び順はこうですね。

 

その後大統領が暗殺されたりなんやらで変わって行き…

 

1879年、チリがペルー・ボリビア両国に対して宣戦布告。

硝石戦争(太平洋戦争)が起こる。

 

1884年、チリがペルー・ボリビアに対して勝利。

ボリビアからリトラル県を割譲する。

これがボリビア国旗に10個星があるのにボリビアには9個しか県が無い原因となった戦争です。

現在でもボリビアはチリとの正式な国交を回復しておりません。

 

1888年、新たに作成された国章を国旗に配置。

ほぼ現在の国旗と同じ形となります。

現在の国章はこの時に作成された国章を手直ししたものです。

因みに、余談ですが…

1932年に起きたパラグアイとのチャコ戦争の結果、ボリビアは更に領土を失いました。

こうしてボリビアは最盛時の半分の版図となってしまうのでした…

※失ったと言っても元々パラグアイとボリビアの間での領土の線引きが不明瞭な地域を巡っての戦争だったので失った、という言い方はちょっと違うかもしれません

 

ボリビアの由来

ボリビアは元々はアルトペルーと呼ばれていました。

これはスペインの植民地だったペルーの一部、という意味です。

しかし、既に記述したように独立を支援してくれたボリバルにちなんでボリビア、と改名したのです。

 

基礎情報(外務省HPより)

国名:ボリビア共和国

独立:1825年8月6日

国旗制定:1888年7月14日

旗比率:2:3

面積:110万平方キロメートル(日本の約三倍)

人口:1082.5万人

首都:ラパス(憲法上の首都はスクレ)

民族:先住民41%、非先住民59%

言語:スペイン語およびケチュア語、アイマラ語を中心に先住民言語36言語

通貨:ボリビアーノ

宗教:カトリック

国歌:ボリビア国歌

時差:-13時間

 

<スポンサーリンク>

まとめ

・ボリビア国旗の赤色は動物資源と武勇

・ボリビア国旗の黄色は鉱物資源

・ボリビア国旗の緑色は肥沃な国土と森林資源

・ボリビア国旗の旗比率は2:3

・ボリビア国旗のコンドルはアンデスの守護神で自由と力の象徴

・ボリビア国旗のアルパカはアンデス固有の動物にして国獣

・ボリビア国旗の月桂樹は平和の象徴

・ボリビア国旗の山は銀山ポトシで冨の象徴

・ボリビア国旗の小麦は農業、木は林業を表す

・ボリビア国旗の10個の星はボリビアの9州とチリに割譲したリトラル県を示す

・ボリビア国旗の左右にある国旗と武器は国土防衛の象徴

・ボリビアは元々はアルトペルーと呼ばれていた

 

以上です。

余談ですが(余談ばっかりとか言わない)ボリビア共和国の首都ラパスの標高はなんと4050m!!

富士山の3776mよりも高い処にあります。

観光でふらっと行く…と高山病になりそうですよね。

 

しかし…

やっと植民地から脱したと思ったら同じ南米諸国で戦争とは…

どーゆーことなんや…と、毎度南米について書いてると思ってしまいます。

<スポンサーリンク>

SNSでもご購読できます。

カテゴリー

コメント

  1. tantado_ より:

    初のコメント、失礼致します。中央の国章とありますが、どこから持って来られたものでしょうか?もしよろしければ、URLをご教授願えませんでしょうか?

    1. Hide より:

      WIKIのボリビアの国章から引用させて頂いております。
      https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%AA%E3%83%93%E3%82%A2%E3%81%AE%E5%9B%BD%E7%AB%A0

コメントを残す

*