アルバニア国旗の意味や由来

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パッと見、独特なアルバニア国旗。

そのデザインにはアルバニアの英雄が関わっていたのです。

その英雄の名前はスカンデルベグ。

ルーマニアのヴラド公とならび、トルコ相手に戦った英雄なのです。

何故鷲なのか?

何故頭が双頭なのか?

そして赤地の理由とは?

アルバニア国旗について解説していきます。

 

目次

アルバニア国旗の意味

アルバニア国旗の制定の由来

アルバニアの由来

基礎情報(外務省HP)

まとめ

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アルバニア国旗の意味

アルバニア国旗は赤地に意匠が配置されたシンプルな国旗です。

アルバニア国旗の旗比率は5:7で、珍しい旗比率と言えるでしょう。

アルバニア国旗で採用されている旗比率は5:7で独自性が高いものですが、

意匠が中央にある国旗で採用されている比率は2:3が多いです。

 

アルバニア国旗の比率5:7→1:1.4

良く意匠のある国旗で採用されている比率2:3→1:1.5

 

というふうにも考えれます。

ですのでアルバニア国旗の比率も中央に意匠がある国旗の旗比率とほぼ変わりません。

アルバニア国旗の比率は2:3の比率の国旗と比べると、少し正方形に近いイメージとなります。

 

次にアルバニア国旗の色について視て行きます。

アルバニア国旗に使われている色は赤色と黒色です。

 

国旗に赤色が使われている場合は社会主義やイスラム教、オスマントルコが使われる事が多いです。

 

アルバニア国旗の赤色の場合は、オスマン・トルコを意味しています。

ではアルバニア共和国とオスマン・トルコにどのような関わりがあったのでしょうか。

 

アルバニア国旗の中央の意匠は双頭の鷲です。

鷲が双頭である理由はアルバニアの位置にあります。

アルバニアは東洋と西洋の分岐点に位置しているのです。

それぞれの頭で東洋と西洋を意味しています。

この事でアルバニアが東洋と西洋の分岐点に位置する事を示すのです。

このため、アルバニア国旗の鷲の頭は双頭となっています。

 

このアルバニア国旗に使われている双頭の鷲の意匠は何なのでしょう?

この意匠はアルバニアの国民的英雄の家紋から来ています。

1443年、ジェルジ・カストリオティはトルコ軍を撃退しました。

彼は通称スカンデルベクとも呼ばれていました。

スカンデルベクが考案したと言われている家紋であり、軍旗としても使われたと言われています。

これが当時の紋章との事です。

 

何故鷲の意匠が採用されたのでしょう?

アルバニアにはある伝説があります。

アルバニア人は鷲の子孫と言う伝説です。

アルバニアの人々は鷲の子孫であることを誇りにしているのです。

そこからこの紋章も作られたのではないでしょうか。

 

スカンデルベグはルーマニアの英雄であるウラド公と似たような経緯を持つ人物です。

彼はアルバニア領主の子として生まれ、幼少の頃にオスマン帝国に人質として送られました。

彼はイスラム教徒となり、オスマン帝国で活躍し、父の領土を受け継ぎました。

すると、キリスト教に改宗をし、オスマン帝国に反旗を翻したのです。

ヴラド公とほぼ同じですね。

そしてほぼ同時期に反旗を翻されています。

 

その後、トルコ軍を撃退し、アルバニアは独立を保ちました。

それから彼が亡くなってから12年の間、アルバニアは独立を保つのです。

 

ヴラド公の最期とは違い、スカンデルベグは病死でした。

ヴラド公と比べると彼の最期は穏やかなものだったのではないでしょうか。

 

因みに、スカンデルベグという通称は、アレクサンドロス三世にならったものです。

彼の勇敢さにトルコがアレクサンドロス三世のイスカンダル、になぞって送った名だとか…。

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アルバニア国旗の制定の由来

アルバニアはローマに支配されていました。

ローマが東西に分裂した後は東ローマ帝国に属していました。

その後、幾つかの国が占領しました。

 

14世紀に入るとオスマン帝国が侵攻してきます。

 

スカンデルベグにより一時的に独立を保ちますが…

この時、スカンデルベグの家紋と軍旗が後に国旗の基となるのです。

1478年、オスマン帝国の完全支配下に入ります。

その後400年の間、オスマン帝国の支配は続きました。

 

当時のアルバニア系人の旗です。

赤は普通に考えてオスマントルコですね。

 

19世紀からはこちらですね。

新しく入った月はイスラム教の月だと思われます。

 

アルバニアはトルコに400年支配されていたのでイスラム教の影響を受けています。

が、キリスト教から改宗した影響からか、イコン画(聖書の一節を絵にしたもの)を飾ったりもするとか。

また、イスラム教の戒律もそこまで厳しく守っていないとのこと。

何せイスラム教で禁じられている飲酒はおろか豚肉さえ食べる事もあるそうです。

 

1878年に、アルバニア国民連盟が結成されました。

これはトルコからアルバニアを独立させるという独立運動の連盟です。

これを境に、アルバニアでは独立運動が盛んになって行きます。

 

1912年11月28日、第一次バルカン戦争後、アルバニアは独立を宣言。

当時の国旗はこちらです。

 

1914年、アルバニア公国となります。

しかし、国の代表としてドイツから招いたヴィート公子ヴィルヘルムが第一次世界大戦で国外逃亡。

その後戻ってこず、無政府状態に。

公国になり、国旗もこのように変更されました。

 

1920年、摂政を置く事にします。

 

1925年、アフメド・ゾグーが共和国宣言を行い共和国となる。

翌年、国旗も変更されました。

ゾグーは大統領となります。

 

1928年、ゾグーは王を名乗り、アルバニア共和国はアルバニア王国に。

この上の追加されたのは…

王冠って話らしいですが…

王冠に見えます…?

私は視えない

 

1939年、イタリアが侵攻してきてイタリア統治下になります。

ゾグー国王は亡命。

イタリアによって傀儡政権が誕生します。

そしてまた変更される国旗…

 

1943年、イタリアが連合国へ降服。

ドイツが支配者となる。

なんか原点に近いですね。

 

1944年、ソ連により解放される。

ソ連が社会主義臨時政府を設立。

どう見てもソ連関係の国旗です有難うございました。

 

1946年、アルバニア人民共和国へとなる。

王政は廃止。

共産主義国家となります。

星がいかにも共産主義ですね。

 

共産主義国家にも関わらずソ連と対立…

ワルシャワ条約機構脱退。

その後、近隣諸国と断交しほぼ鎖国状態へとなっていく。

 

1967年、アルバニア社会主義人民共和国へ改称

また、ソ連と対立していた中国へと接近。

世界初の無神国家宣言も行う。

 

しかし、中国で毛沢東が死亡。

中国で文化大革命が起きます。

これをアルメニアはまた批判し中国とも断交…

 

1980年代にはヨーロッパの最貧国とまで言われるように…

 

反政府デモが続発しだし、鎖国路線から開放路線へと変更。

 

1981年には日本とも国交を持つ。

 

1991年、アルバニア共和国へと改称

 

1992年、総選挙の結果、戦後初の非共産政権が誕生

1992年4月7日、今の国旗が制定される。

まぁ星を削除しただけなんですけどね。

社会主義路線から撤退という意思表示でしょう。

 

アルバニア…トルコから独立後、色々大変でしたね。

今は段々落ち着いてきているようです。

 

アルバニアの由来

アルバニアの国土は石灰岩性です。

その為、白を意味するラテン語の「Albus」が語源と言われています。

白い土地、アルバニア、と呼ばれたことからアルバニアとなりました。

 

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基礎情報(外務省HP)

国名:アルバニア共和国

独立:1912年11月28日

国旗制定:1992年4月7日

旗比率:5:7

首都:ティラナ

面積:2万9000km(四国の約1.5倍)

人口:約289万人

人種:アルバニア人

宗教:イスラム57%、ローマカトリック10%、正教7%

言語:アルバニア語

通貨:レク

国歌:旗への賛歌

時差:-8時間

 

まとめ

・アルバニア国旗の旗比率は少し珍しい5:7

・アルバニア国旗の赤はオスマントルコの赤

・アルバニア国旗の双頭の鷲はスカンデルベグの家紋から

・アルバニアは400年間オスマントルコの支配下にあった

・アルバニアはトルコから独立後も大変だった(鎖国状態)

・アルバニア人は鷲の子孫という伝説がある

・アルバニアはラテン語の白、という言葉からきている

 

アルバニア国旗はシンプルな図案です。

しかし、アルバニアが歩んだ歴史はかなり波乱万丈だったのではないでしょうか。

 

共産主義国家なのにソ連とも中国とも喧嘩するとは…

 

アルバニア人は鷲の子孫だけあって孤高な人達なんでしょうか…

旗比率もありきたりな2:3から少しずらしていますし。

敢えて5:7にするというところが…

他の国とは違うんだよ!

というアピールをしているようにも思えてしまいます。

 

後はトルコですね。

赤地のままってのはトルコを挑発している事にならないのか…

トルコの人達はどう思っているのか…

少し気になる処です。

 

いや、国旗に植民地時代を表す色を入れる事はあるんですよ。

大抵の場合は黒色で表現されています。

しかし、アルバニア国旗の場合はですね…

赤って完全にトルコ名指ししているようなものですからね。

ドラフト一位指名ですよこれは!

良いのか!?

まぁ長年鎖国していたからそんなの気にならないんですかね!

凄いぞアルバニア!

ではまた他の記事でお会いしましょう!

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